薬学部生涯教育特別講座は同窓生を含む医療関係者及び一般市民を対象に,医療における諸問題や薬学,生命科学の進歩について最新の情報を提供することを目的として年1回開催しています。
第10回を11月17日(土)に北海道大学薬学部第二講義室において開催し,市内外から90名の参加がありました。その中には同窓生だけでなく,本学,本学部などのホームページを見た薬剤師の方々の参加も多くあり,また,今回は講演の内容が薬学部6年制に関するものであったことから,薬学部6年制の1,2期生となる本学部1,2年生からも多くの参加をいただきました。
今回はまず,「医療現場に望む卒前教育への取り組み−双方向の教育から生まれる医療人としての面構え−」と題して,本学部井関健教授に御講演いただきました。本講演では6年制になったことに伴い,医療現場から期待されるプロフェッショナルの薬剤師を教育するための現時点での問題点の提示や今後,大学や大学病院が中心となってどのような教育を行うべきかについて,熱く語っていただきました。
続いて,神戸大学医学部附属病院の平井みどり教授・薬剤部長により「薬学教育6年制と薬剤師のキャリアパスについて考える」と題し,御講演頂きました。6年制以後の薬剤師に期待されること,それを達成するための薬学教育について医学部の教育改革などと比較しながら,現状の問題点などについてお話し頂きました。また,御講演では薬剤師の責任が大きくなることに伴い,薬剤師としての「キャリア」を切り開くということについてもお話がありました。このような内容は現在全国の薬学部でも盛んに議論されているところであり,薬学教育では最もホットな話題の一つであると言えます。
講演終了後も会場から質問が寄せられ,活発な議論が行われました。 |
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講演中の井関教授 |
講演中の平井教授 |
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(薬学研究院・薬学部) |
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