脳科学研究教育センター第5回シンポジウム「脳と心の探究」開催 |
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シンポジウムのスナップ |
去る11月26日(月)午後1時から本学百年記念会館大会議室において「第5回北海道大学脳科学研究教育センターシンポジウム」を開催しました。
脳科学研究教育センターは,融合領域の脳科学研究及び教育の促進を目的に設立して以来毎年度シンポジウムを開催しており,他部局との合同開催を含め今年度で第5回目の開催となりました。
今回は,本センター基幹教員が発表者の主体となり学外からは,東京都精神医学総合研究所脳機能解析所属の星詳子研究ディレクターを招待講演者として企画しました。
テーマは「脳と心の探究」と題し,文理医系融合領域分野の内容とし,発達脳科学専攻履修学生はもとより,道内外から特に心理系,保健・医学系及び生命科学系の大学院生の来場が目立ち大会議室が満席となる入場者となりました。本センターから発信したシンポジウムが盛会裏に所期の目的を達成することができ,シンポジウムに引き続き本学きゃら亭で開催した懇親会においても講演者・教員・大学院生が和やかに交歓することができました。
本センターでは,バーチャル専攻として「発達脳科学専攻」を設置し,脳科学に関係する幅広い視野に立つ研究者の養成を重点目標にしています。「脳」を「知る・守る・創る・育む」をテーマに本学既定の研究科枠を超えた脳科学関係教員が集まり,文・理・医系領域の脳科学分野の融合を図りながら,大学院生を対象とした教育プログラムを編成し,授業を行っています。
また,現在,この教育プログラムの平成20年度履修生を募集していますので,関心のある方はセンター基幹教員にお尋ねください。
講演者と演題は次のとおり。
○田山 忠行(本学文学研究科 教授)
「運動パターンの変化の知覚における時間要因」
○片山 順一 (本学教育学研究院 准教授)
○澤木 梨沙 (本学教育学研究科・学振研究員)
「刺激文脈により変容する逸脱情報処理の注意メカニズム:事象関連脳電位を用いた検討」
○田中 真樹 (本学医学研究科 准教授)
「眼球運動を指標にしたシステム神経科学研究」
○星 詳子 (東京都精神医学総合研究所
脳機能解析 研究ディレクター)
○陳 省仁 (本学教育学研究院 教授)
「光が映し出す脳と心 −神経血管カップリングから高次脳機能まで−」
○山本 徹 (本学医学部保健学科 教授)
「赤血球と磁場との相互作用 −MRIの磁場による脳活動の変化−」 |
(脳科学研究教育センター) |
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