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総合博物館企画展示「湯川秀樹−朝永振一郎生誕百年記念展〜ノーベル賞への道のり〜」

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 総合博物館では,企画展示「湯川秀樹−朝永振一郎生誕百年記念展〜ノーベル賞への道のり〜」を9月21日(金)から11月4日(日)まで3階企画展示室で開催しました。
 湯川秀樹と朝永振一郎は,20世紀の物理学の発展を担った物理学者であり,大正から昭和にかけての約9年間,旧制第3高校から,京都大学,京都大学卒業直後の研究活動を共に過ごした学友であり,またよきライバルでした。
 ノーベル賞の対象となった研究を湯川は1934年頃に,朝永は1942年頃から行いました。この頃,日本は,まだ発展途上にありましたが,両者の考えや方法は,その後の広い物理学の世界に大きな影響を与えました。
 今回の展示では,湯川と朝永に加えて,2人を旧制第3高校で教え大きな影響を与えた堀健夫と湯川と親交のあった中谷宇吉郎を振り返りました。展示期間中は15,000人以上の方が来館しました。
 また,関連セミナーとして,「湯川と朝永が切り開いた「中間子論」と「繰り込み理論」:講師 石川健三(北大大学院理学研究院教授)」,「湯川秀樹の生き方:講師 田中一(北大名誉教授)」,「堀健夫の「滞欧日記」を読む〜朝永や中谷との交流も交えて〜:講師 杉山滋郎(北大大学院理学研究院教授)」,「核爆弾はこうして作られた:講師 鈴木久雄(北大大学院理学研究院准教授)」が開催され,多くの市民らが熱心に耳を傾けていました。
 
(総合博物館)

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