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総合博物館土曜市民セミナー
「チェンバロから学ぶ・チェンバロを究める−総合大学における音楽学とリベラルアーツ」が開催される

講演する藤井講師
講演する藤井講師
 総合博物館では,11月10日(土)土曜市民セミナー「チェンバロから学ぶ・チェンバロを究める−総合大学における音楽学とリベラルアーツ」を開催しました。講師は,古典鍵盤奏者/北海道大学総合博物館チェンバロアカデミー講師 藤井美雪さんです。
 北海道大学には,チェンバロが2台あります。1台はポプラチェンバロ。18世紀イタリア型のチェンバロで,平成16(2004)年9月の台風により倒壊した樹齢100年のポプラ並木から2年の歳月をかけて甦りました。もう1台はクラーク会館のフレミッシュチェンバロです。チェンバロはオルガン,クラヴィコードとならぶ古典鍵盤楽器の一つで,16世紀から18世紀に西欧で開花した楽器です。音楽学部を持たない総合大学として,この2台のチェンバロから私たちは何を学び,どのように活用していけるでしょうか。今回のセミナーでは,チェンバロの音楽・文化史を概観するとともに、リベラルアーツに由来する音楽学の歴史を踏まえチェンバロの現代的意義を模索するという,北大総合博物館チェンバロアカデミーの試みが紹介されました。
 セミナーに参加した約90名の市民は熱心に受講していました。
 
(総合博物館)

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