北の息吹  (9)

ミズバショウ (Lysichiton camtchatcense

2007.04.29 湧別町
 「夏が来れば思い出す―」の歌詞で知られるミズバショウは,関東以西の人にとってはロマンチックな夏山の花であろうが,我々北海道人にとっては極めてありふれた,人里の早春を彩る代表選手である。米国では黄色いミズバショウの仲間が普通であり,「スカンクキャベツ」と呼ばれてロマンチックなイメージとはほど遠い。本種は,北大構内でも見られるし,札幌近郊にも結構大きな群落が残っているが,この中湧別町の群生地は一度訪れてみるに値する迫力がある。
理事・副学長 岡田 尚武

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