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喜田 宏 人獣共通感染症リサーチセンター長・獣医学研究科教授に二つの栄誉
―日本学士院会員に選定・講書始の儀でご進講

● 日本学士院会員に選定される

 人獣共通感染症リサーチセンター長・獣医学研究科教授 喜田 宏氏が,平成19年12月12日(水)開催の日本学士院第1014回総会において,日本学士院会員(第2部(自然科学部門)第6分科(農学))として選定されました。
 現在本学からは,故 石塚喜明名誉教授(農芸化学),故 高橋萬右衛門名誉教授(育種学),故 今村成和名誉教授(行政法理論),横山泉名誉教授(地球物理学),そして平成13年選定の四方英四郎名誉教授(植物病理学)に続き6年ぶり6人目となります。
 選定に際しての感想と功績等を紹介します。

(総務部広報課)

○喜 田   宏(きだ ひろし)氏

    ひろし 氏

 この度,日本学士院会員として選定されましたことを,誠に光栄に,ありがたく存じます。文部科学省,北海道大学,獣医学研究科,そして微生物学教室を構成する皆様の力強いご支援とご協力があってこそ,研究成果を得ることができました。したがって,私は,その代表として,日本学士院会員選定の栄に浴させていただいたものと理解しております。
 学生時代にご指導下さいました諸先生,武田薬品工業株式会社勤務時の松山繁夫様をはじめ,上司,同僚の皆様からは,研究の動機付けとゴール到達を目指して追求する研究姿勢を学びました。恩師の梁川良先生をはじめ,北大獣医学部の諸先生には,母校にお招き下さり,ご懇篤なご指導をいただきました。福見秀雄先生,水谷裕迪先生,杉浦昭先生,保坂康弘先生,永井美之先生,Robert Webster博士には,研究を進める上で,貴重なご助言と度々の激励を賜りました。また,国内外の共同研究者の皆様,一緒に困難な研究に取り組んでくれた学生諸君,そして32年にわたり私共の研究をご支援下さいました,北海道大学ならびに文部科学省に深甚の感謝と敬意を表します。
 これからは,皆様からの大恩に報いるため,人獣共通感染症の克服に向けた研究と後進の育成に身をささげる覚悟でおります。これまでと同様に,ご指導,ご叱正しっせいを賜りますようお願い申し上げます。

略 歴 等
生年月日 昭和18年12月10日
昭和42年3月 北海道大学獣医学部獣医学科卒業
昭和44年3月 北海道大学大学院獣医学研究科予防治療学専攻修士課程修了
昭和44年4月 } 武田薬品工業株式会社光工場細菌部技術研究職
昭和51年2月
昭和51年3月 北海道大学獣医学部講師
昭和52年9月 獣医学博士(北海道大学)
昭和53年4月 北海道大学獣医学部助教授
昭和55年12月 } 米国St. Jude Children's Research Hospital/ WHOインフルエンザウイルス共同研究センター客員科学者(文部省在外研究員)
昭和56年11月
昭和61年1月 } 同上客員教授(Karnofsky賞招聘研究員)
昭和62年1月
平成元年1月 } ザンビア大学教授(JICA派遣専門家)
平成元年3月
平成6年6月 北海道大学獣医学部教授
平成7年4月 北海道大学大学院獣医学研究科教授
平成7年6月 } 北海道大学評議員
平成13年4月
平成13年5月 } 北海道大学大学院獣医学研究科長・学部長
平成17年4月
平成17年4月 北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター長

功 績 等
 喜田教授は,昭和51年に本学に赴任して以来,インフルエンザウイルスの生態学的研究に取組み,動物インフルエンザの疫学ならびに実験的研究を通じて,インフルエンザが人獣共通感染症であることを確定するとともに,自然界におけるウイルスの存続メカニズムと伝播でんぱ経路,抗原変異および新型ウイルスの出現機構,ならびに抗体によるウイルス感染性中和の分子的基盤を明らかにするなど,先駆的な研究を推進しています。さらに,インフルエンザ制圧のための国際共同研究を主導するとともに,多数の専門家を養成して,国内外に輩出してきました。
 喜田教授は,ヒトと動物のインフルエンザAウイルス遺伝子の起源が,自然界の野生水禽すいきん,特に渡りガモの腸内ウイルスにあることをつきとめました。すなわち,インフルエンザウイルスがカモの大腸陰窩を形成する上皮細胞で増殖して,糞便と共に排泄はいせつされ,水系伝播でんぱによって,カモの間で受け継がれていることを発見し,カモが,鳥類及びヒトを含む哺乳ほにゅう動物のインフルエンザAウイルス遺伝子の供給源であり,自然宿主であることを明らかにしました。さらに,ブタの呼吸器上皮細胞には,哺乳動物のウイルスのみならず,カモのウイルスに対するレセプターもあり,ブタがヒトのウイルスとカモのウイルスに同時感染すると,両ウイルスの遺伝子分節再集合体が生ずることを実証し,1968年のA/香港 (H3N2) 新型インフルエンザウイルスが,渡りガモ→アヒル→ブタ→ヒトの経路で出現したことを明らかにしました。
 氏は次いで,アラスカ,シベリア及び中国でインフルエンザウイルスの生態調査を実施して,北方圏のカモの営巣湖沼がインフルエンザウイルスの貯蔵庫になっていることをつきとめ,新型ウイルスの登場舞台である中国南部までカモによって運ばれるウイルスは,シベリアの湖沼に存続していることを明らかにしました。平成9年に香港で,ニワトリからヒトに感染した強毒H5N1インフルエンザウイルスもまた,シベリアから飛来するカモのウイルスであることを明らかにするとともに,シベリアから飛来したカモから分離した弱毒H5ウイルスを不活化して試製したワクチンをマウス,ブタ及びカニクイザルの鼻腔内に滴下すれば,全身及び粘膜局所免疫を誘導して,平成9年に香港で家禽に出現した,H5N1強毒株の感染を防御することを実証しました。
 また,抗体がウイルスの感染性を中和する新規のメカニズムを発見し,自然界,家禽,家畜及びヒトを含む生態系の中で,ウイルスの遺伝子再集合,分子進化と抗原変異が起こる機構を解明しました。
 これらの知見に基づいて,同教授は,将来出現する可能性が高い高病原性鳥インフルエンザおよびヒトの新型インフルエンザウイルスの“先回り”対策を実現するため,動物インフルエンザの疫学調査を地球規模で実施して,新型ウイルスの出現を予知するとともに,調査で分離されるウイルスの中から,ワクチン株として的確な株を系統保存し,供給する「動物インフルエンザのグローバルサーベイランス計画」“Programme of Excellence in Influenza”を世界保健機関(WHO)及び国際獣疫事務局(OIE)に提案し,インフルエンザの予防と制圧に向けた国際共同研究を主導しています。また,平成16年初頭,日本で79年振りに発生した,高病原性鳥インフルエンザの感染拡大を防止した,世界に誇れる実績は,喜田教授の適切かつ強力な指導によって平成15年に作成されていた,農林水産省家禽疾病対策マニュアルと専門委員会委員長としての卓越した指揮に負うものであることは,公知の事実となっています。一方,ヒトのインフルエンザのワクチン行政と新型インフルエンザ対策についても,氏は,見識の高い提言をしてきたことから,平成15年に厚生科学審議会委員,感染症分科会委員に任命され,特に,新型インフルエンザ対策に関する専門・技術的助言を行って,的確な行政の推進に貢献しています。
 喜田教授の研究業績は,以上のように,獣医学,ウイルス学等への学術的貢献が顕著であるのみならず,家畜衛生,公衆衛生,さらには予防医学等の応用分野の進歩に寄与するところが多大で,国際的にも,人獣共通感染症の疫学研究モデルを提示したものとして,高く評価されています。氏は,昭和57年4月に「鳥類パラミクソウイルスの分類に関する研究」に対し,日本獣医学会賞,平成14年3月に「新型インフルエンザウイルスの出現機序の解明と対策に関する研究」に対し,北海道科学技術賞,平成16年11月に「鳥,動物とヒトインフルエンザウイルスの生態学的研究」に対し,北海道新聞文化賞,平成17年4月には,「インフルエンザウイルスの生態に関する研究」に対して日本農学賞・読売農学賞,平成17年6月には,「インフルエンザ制圧のための基礎的研究−家禽,家畜およびヒトの新型インフルエンザウイルスの出現機構の解明と抗体によるウイルス感染性中和の分子的基盤の確立−」の学術貢献に対し,日本学士院賞が授与されています。

(人獣共通感染症リサーチセンター・獣医学研究科・獣医学部)


● 講書始の儀でご進講の栄

 天皇,皇后両陛下が年頭に学問の権威者から講義をお聞きになる講書始の儀が1月10日(木)に皇居・宮殿「松の間」にて行われ,本学人獣共通感染症リサーチセンター長・獣医学研究科喜田宏教授がご進講の栄に浴しました。
 今年の進講者とテーマは,東京大学名誉教授・久保田淳氏の「西行と伊勢」(人文科学),東京大学名誉教授・吉田民人氏の「社会の秩序を決めるのは法則か模範か」(社会科学),本学教授・喜田宏氏の「インフルエンザウイルスの生態」(自然科学)でした。
 以下に喜田宏教授の講義内容をご紹介します。

 *講書始の儀は,毎年1月,皇居において,天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,人文科学・社会科学・自然科学の分野における学問の権威者から説明をお聴きになる儀式です。皇太子殿下をはじめ皇族方が列席され,文部科学大臣,衆参院議長,日本学士院長,日本芸術院長などが陪聴します。
(宮内庁ホームページより転載)
インフルエンザウイルスの生態
喜 田   宏

 インフルエンザウイルスの生態の一端についてお話申し上げます。
 私は,昭和44年に北海道大学大学院獣医学研究科修士課程を修了し,それから51年まで7年間,製薬会社で,インフルエンザワクチンの開発・改良研究と製造の指揮を執っていました。
 毎年,冬にインフルエンザが流行します。インフルエンザウイルスは,年々,抗原変異を起こします。そのため,ワクチン製造用のウイルス株を毎年替えています。前のシーズンに患者から分離されたウイルス株の中から,次のシーズンに流行を起こすと推定されるウイルスを選んで,それでワクチンを製造しているのです。後追いのワクチン造りです。次にどのようなウイルスが流行するかを予測して,インフルエンザシーズンが始まる前にワクチンを造っておくのが真の予防です。それができないのは,抗原変異がどのような機序で起こるのか,解っていなかったためです。
 新型のA/香港/68 (H3N2) 株が出現した翌69年に私は入社しました。実験室でウイルスを扱う仲間がウイルスに感染してしまいました。全員がアジア型ウイルス(H2N2)で製造したワクチンの接種を受けていました。ヘマグルチニン(HA)の亜型が異なる新型ウイルスに対してワクチンは効かないことを目の当たりにしたのです。新型ウイルスの出現機構も解っていませんでした。
 昭和51年,上司に,退職して,大学か研究所で抗原変異の本態と新型ウイルスの出現機構を解明するための研究をしたいとお願いしました。叱られましたが,決心が固いことと,研究の重要性を理解していただき,退社しました。北海道大学に招かれ,以来32年間,研究を続けさせていただきました。
 インフルエンザウイルスの大きさは1万分の1ミリメートルです。電子顕微鏡によって数十万倍に拡大してはじめてその姿を観察できます。インフルエンザウイルスは,8つの遺伝子RNAと10種のタンパク質から成る粒子です。ウイルスの遺伝子情報が限られていますので,動物の細胞に入り込んで,細胞の代謝系を利用して,子孫のウイルスを造らせるのです。すなわち,ウイルスは生きた細胞の中でしか増殖しません。インフルエンザウイルスは宿主細胞の表面にある特定の糖鎖レセプターに結合することによって感染を開始します。レセプターが無い細胞には感染しません。ウイルス表面のHA糖タンパク分子の頭のところにレセプターに結合する部位があります。ここの数アミノ酸がレセプター糖鎖の構造を認識して,結合します。
 新型ウイルスがどのようにして生まれるかを明らかにするため,ヒトを含む哺乳動物,家禽,水鳥,海鳥,その他,多数種の野鳥のインフルエンザの疫学調査を実施しました。その結果,インフルエンザAウイルスが,鳥類と哺乳類動物に広く分布すること,なかでも,水禽,特にカモはすべてのヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)亜型 (それぞれH1-H15とN1-N9) のウイルスを維持していることが明らかになりました。インフルエンザが人獣共通感染症であることをも確定しました。
 ヒトのインフルエンザウイルスは,カモ,アヒルおよびニワトリには感染しないこと,カモのウイルスは,カモの大腸の上皮細胞で増殖して糞便と共に排泄されること,感染したカモは臨床症状を示さないこと,ウイルスを排泄する期間が7日を超えないことが解りました。
 さらに,日本,中国,台湾,香港,モンゴル,タイ,米国アラスカ州,ならびにロシアのシベリアにおいて,鳥インフルエンザの疫学調査を実施しました。その結果,カモは,夏に,北極圏近傍の湖沼でウイルスに水系経口感染し,腸管で増殖したウイルスを糞便とともに排泄すること,ならびに湖沼水中のウイルスは,カモが渡りに飛び発った後,凍結保存されて越冬することを見出しました。北方の渡りガモの営巣湖沼が,自然界におけるインフルエンザウイルス遺伝子のプールであることが判りました。
 次に,カモのH3ウイルスとヒトの新型インフルエンザウイルスである香港/68(H3N2)株の起源と進化の実態を解析するため,H3HA分子上の十の異なるエピトープ(抗原決定基,抗体が結合する部位)を認識するモノクローン抗体パネルを確立しました。1977年から85年までに北海道に飛来したカモから分離したH3ウイルスのHAの抗原性と遺伝子の塩基配列をヒトのH3N2ウイルスのそれらと比較しました。その結果,ヒトの間で受け継がれているH3ウイルス株では,その分離年を経るに従い,HAの抗原変異が著しく起きていること,他方,カモの間で受け継がれているH3ウイルス株では,その分離年にかかわりなく,変異は認められず,ウイルスHAの抗原性と遺伝子が長期間,高度に保存されていることが判りました。
 次に,中国南部のブタおよび家禽から分離されたインフルエンザウイルスのHAの抗原性と遺伝子を解析しました。その結果,ヒトの1968年の新型インフルエンザウイルス,A/香港/68(H3N2)株のHA遺伝子の起源がカモのウイルスにあり,その導入経路は,カモ→アヒル→ブタ→ヒトであることが判りました。さらに,ブタがすべてのHA亜型の鳥インフルエンザウイルスに高い感受性を示すこと,ならびにブタの呼吸器に異なる株が同時に感染すると,両ウイルスの遺伝子再集合体が高率に産生されることを実証しました。そして,ブタの呼吸器上皮細胞には,ヒト由来ウイルスと鳥由来ウイルス両者に対するレセプターいずれもあることを証明し,ブタが遺伝子再集合の場となって新型ウイルスが生れることが明らかになりました。以上の結果は,今後,何れの亜型のHA遺伝子再集合体も,ブタで作られ,新型ウイルスとして出現し得ることを示しています。
 2003年末からアジアで高病原性鳥インフルエンザが発生し,家禽に甚大な被害を及ぼしています。病因のH5N1ウイルスの感染によって斃死または防疫のために処分された家禽は3億羽を優に超えました。高病原性鳥インフルエンザウイルスは,渡り鳥が北方圏の営巣湖沼から持ち込む非病原性のウイルスがウズラ,ガチョウやシチメンチョウなどを介してニワトリに伝播し,ニワトリからニワトリに長期間,感染を繰り返す間にニワトリに対する病原性を獲得したものです。
 越冬中の渡り鳥には,高病原性H5N1 ウイルスに逆感染し,北方圏の営巣湖沼に辿り着く前に中国北部やモンゴル,ロシア,ヨーロッパさらにアフリカの湖沼で斃死するものが見つかっています。これらの鳥から分離されたウイルスはすべて,中国の家禽と青海湖で斃死した野鳥から分離されたウイルス株そのものであることを明らかにしました。自然界で,特に渡りガモが夏に営巣する湖沼水中にこのH5N1ウイルスが定着する可能性が危惧されるため,野鳥の疫学調査を強化しています。4年にわたる調査で,秋にシベリアから飛来するカモから高病原性ウイルスは分離されていません。
 アジア,中近東およびアフリカ諸国では,2004年からこれまで,H5N1ウイルスのヒトへの感染例230余名,うち6割の死亡が確認されています。このような背景の下で,H5N1ウイルスがヒトからヒトへの伝播能を獲得し,新型ウイルスとして猛威を振るうものと想定されています。我が国を含め,先進諸国とWHOはこれに備えて,ヒト用不活化H5N1ワクチンを生産して備蓄するなどの緊急計画を策定しています。
 今や,ウイルスと病名が混同され,鳥インフルエンザがヒトの病名として罷り通る混乱状態となっています。鳥インフルエンザもヒトのインフルエンザもインフルエンザウイルス感染症なのです。H5HAを持つウイルスがヒトの新型ウイルスとしてインフルエンザの流行を起こす可能性を否定するものではありませんが,H5N1ウイルスのみに目を奪われて,他の亜型のウイルスも新型として出現する可能性があることを忘れてはいけないと提唱しています。
 これまでの研究によって,家禽,家畜,野生鳥獣とヒトのインフルエンザウイルスの遺伝子は,そのすべてがカモの腸内ウイルスに由来することが分かりました。したがって,当面,インフルエンザを根絶することは無理であることを先ず認めなければなりません。「家禽のウイルス感染を早期に摘発,淘汰することにより,被害を最小限にくい止めるとともにヒトの健康と食の安全を守る。鳥インフルエンザを鳥に止める。」,これが現実的な鳥インフルエンザ対策の基本です。
 ヒトのインフルエンザもまた,予測と予防により克服を図らねばなりません。ヒトの新型インフルエンザウイルスの出現メカニズムと鳥インフルエンザウイルスの病原性獲得過程を振り返り,現在の混乱状態を脱却して,鳥インフルエンザと新型ウイルスの先回り克服戦略を策定,実施しなければなりません。そのために,自然界に存続しているすべてのHAおよびNA亜型のウイルス株と遺伝子のライブラリーを完成し,データベース化して,インターネットで世界に公開しました。5ヶ国26の試験・研究機関でワクチン製造および診断などに活用されています。
 インフルエンザの研究で培った方法論は,他の人獣共通ウイルス感染症を克服するために応用することができます。まず,原因ウイルスの自然宿主を同定し,伝播経路を解明しなければなりません。すなわち,自然界の野生動物とウイルスの生態を解明することが,感染症の根本解決につながります。平成17年に北海道大学に新設されました,人獣共通感染症リサーチセンターでは,インフルエンザ,ウェストナイル熱,エボラ・マールブルグ出血熱,ハンタウイルス感染症,狂犬病などの他,さらに未知の感染症の発生予測と予防を目指し,地球規模の疫学調査を実施するとともに,診断,予防と治療法の確立に向けた研究と教育に邁進しています。

(人獣共通感染症リサーチセンター・獣医学研究科・獣医学部)

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