北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション生物生産研究農場余市果樹園は,大正元年に設立され,特に北海道におけるリンゴ栽培の導入に関して先導的な役割を担ってきました。昭和29年には昭和天皇の行啓視察地にもなっており,当時の島善隣学長等が対応された記録もあります。近年は地方所在施設として,地域貢献を基本とした運営を目指しています。本年より(株)きのとやと共同研究『北大・きのとやファームキッチンプロジェクト』を発足させ,栽培から加工,そして消費者に至る過程を見据え,安心安全な栽培技術や魅力的な農産物加工品の開発に取り組んでいます。
9月13日(土)に地元の方との交流を目的に,余市果樹園の一般公開をはじめて行いました。地元余市町の方々100名以上が訪れ,リンゴの収穫体験,リンゴやイチゴの食味,草刈機(モア)・果樹用農薬散布機(スピードスプレイヤー)の実演,余市果樹園産リンゴを使用したアップルパイの試食((株)きのとや提供),荒木農場長による青空教室などの企画に参加していただきました。
この企画には,本学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の修了生にもボランティアとして協力いただき,一般住民の目線での企画準備に力を発揮してもらいました。当日は本センター事務職員,生物生産研究農場(札幌)職員,大学院生及びCoSTEP修了生等がスタッフとして交通誘導・各種実演を行い,事故なく終了しました。事後のアンケートでも概ね好評で,地域との連携についての方策を考える契機になりました。次年度以降も継続して取り組む予定です。
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ブドウ棚のもとでの青空教室
(アカデミアの風が流れました) |
リンゴの収穫体験
(子供たちもがんばりました) |
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(北方生物圏フィールド科学センター) |
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