10月29日(水),情報教育館スタジオ型多目的中講義室において,今年度第2回目のJICA北大連携国際協力セミナーを開催しました。
今回のセミナーでは,協力隊員として活動された本学関係者2名にご講演いただき,会場には国際協力に関心を持っている学生を中心に約60名が集まりました。
日本語教師として,シリア及びイエメンに派遣された平田未季氏は,講演の中で,協力隊員として活動する中で直面した「お辞儀」に対する日本文化とアラブ(イスラム)文化の考え方の違いや日本語を学ぶことが進学や昇進に直結しない国での日本語学習の意義について,自身の考えを述べられました。
また,講演の最後には,美しい「アバヤ(注1)」姿を披露してくださいました。
一方,理数科教師として,ザンビアに派遣された本学低温科学研究所講師の杉山 慎氏からは,協力隊に参加するまでの経緯や帰国後から現在までの自身のキャリアパスについてお話いただき,講演の中で,自身の経験を基に,異文化(異なった価値観)に対応するためには,相手の立場を思いやり,妥協して受け入れることが大切であると述べられました。
講演会場には,学生時代に杉山氏から強い影響を受け,同じく協力隊員としてザンビアへ派遣された本学卒業生の姿もありました。
講演後の質疑応答では,参加者から国際協力の意義について問う鋭い質問も飛び出し,熱い議論が繰り広げられました。
次回のセミナーは,国際援助機関で働くことの意義や仕事の現状をテーマに,12月16日(火)に開催いたします。
注1)アバヤ:アラビア半島の女性が身に着ける民族衣装
「青年海外協力隊での体験」講演会
講演者:平 田 未 季 氏(シリア/イエメン 日本語教師として派遣)
大学院国際広報メディア・観光学院 博士後期課程在籍
留学生センター 非常勤講師
杉 山 慎 氏(ザンビア 理数科教師として派遣)
低温科学研究所 講師 |
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