部局ニュース

人獣共通感染症リサーチセンターでJICA地域別研修
「鳥インフルエンザ防除対策ワークショップ」を開催

 人獣共通感染症リサーチセンターと獣医学研究科は,国際協力機構(JICA)からの委託を受け,9月29日(月)から10月9日(木)までの11日間,アジアを中心とした発展途上の9カ国から来日する研修生を対象に「鳥インフルエンザ防除対策ワークショップ」を開催しました。
 本ワークショップは,鳥インフルエンザに関する正しい知識の習得と各国の最新状況の情報交換ならびに診断レベルの技術向上を目的としたものです。今回受講した研修生はインドネシア,マレーシア,タイ,ラオス,ミャンマー,ベトナム,中国,トルコ,シリア計9カ国から9名で,それぞれの国の中央研究所等のウィルス担当実務責任者としてインフルエンザ防除対策の責任を担う獣医師です。また,台湾の家畜衛生試験所から1名および日本の農林水産省関係者3名の参加がありました。
 9月29日から5日間,他機関から招いたインフルエンザの専門家を含む講師陣により講義と実際にウィルスを用いた実習を行いました。10月6日からの4日間は,インフルエンザだけでなく,地球上で問題となっている他の人獣共通感染症に関する講義・実習ならびに人獣共通感染症リサーチセンターのバイオセーフティーレベル3施設見学等を通して人獣共通感染症の診断・研究に関する最新の知識および技術の習得に供しました。
 アジアで発生した鳥インフルエンザによる被害を最小化するために北海道大学はこれまでも途上国に対する協力を行っており,今回のワークショップはその一環です。参加した研修生は帰国後この研修成果を積極的に自国の行政や医療に反映させ,生かすことが期待されます。
センター長の開会の辞 実習風景
センター長の開会の辞 実習風景
各国からの研修生と教員の集合写真各国からの研修生と教員の集合写真
各国からの研修生と教員の集合写真各国からの研修生と教員の集合写真
各国からの研修生と教員の集合写真
(人獣共通感染症リサーチセンター)

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