本年度の医学教育等関係業務功労者として,本学から北海道大学病院看護部 看護助手 橋厚子氏,北海道大学病院診療支援部 副診療放射線技師長 勝浦秀則氏の2氏が表彰され,11月28日(金)ホテルフロラシオン青山において,表彰式が行われました。
この表彰は,文部科学省が毎年,医学または歯学に関する教育・研究若しくは患者診療等の補助的業務に従事し,顕著な功労のあった方々に対して行うものです。
2氏の表彰に当たっての感想を紹介します。 |
(総務部広報課) |
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○ 橋 厚 子 氏 (北海道大学病院看護部 看護助手)
この度の功労者表彰を聞いた時は私のような者が受けて良いのか驚きと戸惑いがありました。しかし看護部長より記念になるのでとお奨め頂き,来年3月の定年退職のご褒美を頂くような気持ちで,喜んでお受けしようと思いました。
私は材料部をスタートに病棟・看護部と特徴的な三つの部署を経験させて頂きました。
材料部では患者さんの姿は当然なく,器械類や検査用のセットを使用する先生や看護師さんの向こうにいる患者さんの存在を想像し,仕事をしていました。また,シャーレを使い落下菌の培養実験をした事も楽しかった思い出です。看護助手が多い部署だったこともあり泣いたり,笑ったり,怒ったり,和気あいあいとした幸せな時でした。
その後,病棟での仕事は厳しい面もありましたが,現場で直接看護を体験できました。仕事帰りはくたくたになりましたが満ちあふれる充実感をとても懐かしく思い出します。あの時感じた充実感は今でも私の宝物になっています。
看護部では,仕事内容がガラッと変わりデスクワークが多く,患者さんから遠のきましたが,代わりに患者さんへ繋がる看護師さんのために自分が出来る事を精一杯しようと心掛けてきました。
これまで4名の看護部長さんと7名の副看護部長さん,そして多くの上司の方々や同僚の方々に今日まで私を導き支えて下さった事を心より感謝いたします。
退職まであとわずかになりました,日々大切に過ごしたいと思っています。
最後になりましたが表彰に際してお世話になりました皆様へ深くお礼申し上げます。
ありがとうございました。 |
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○ 勝 浦 秀 則 氏
(北海道大学病院診療支援部 副診療放射線技師長)
この度は医学教育等関係業務功労者として文部科学大臣表彰を受けることになりました。表彰にあたりご推薦いただきました放射線部長,診療支援部長(診療放射線技師長),関係各位に深く感謝申し上げます。
私は,北海道大学病院診療支援部放射線部門に所属しています。昭和48年6月に,今は無き北海道大学医学部附属病院登別分院に採用され,1年後本院に配置換えされました。当初は,現在当たり前のCT,MRI,PETの無い時代でX線診断業務を2年間経験し,核医学診断部門業務を30年間経て,現在の放射線治療部門で4年目となります。実は,私の父も診療放射線技師ですが,技師学校の無い時代に北大病院の有馬内科(現第一内科)でお世話になったと聞いています。私の技術学会発表は,昭和50年に日本放射線技術学会での発表が最初です。
本院の業務は,一般診療業務だけでなく,教育や研修も行っており,これが大学病院の特徴かなと思います。
教育に関しては,核医学診断部門に配属された昭和51年からで,北海道大学医学部附属診療放射線技師学校・北海道大学医療短期大学部で非常勤講師として講義および実習指導に携わり,現在は北海道大学医学部保健学科の臨床実習に関わっています。
研修に関しては,本院では医師の研修,他施設病院からの研修,外国からの研修があり,現場は常に賑わっています。
現在の一般診療業務としては,3年前から放射線治療部門・核医学診断部門担当の副診療放射線技師長となり放射線治療計画の現場を担当し,またサブリスクマネージャーとして医療安全の確保に努めています。医療の現場は,医師,放射線技師,看護師,医学物理士,薬剤師,臨床検査技師,事務員など様々な職種の方が集まってチームとして診療を行っています。そして,診療だけでなく,カンファレンスや勉強会など,常に研修と研究がともにあります。
また,検査・教育等を担当する時に,同僚の皆様,核医学・放射線科のスタッフの方々,そして診療支援部長(診療放射線技師長)には,非常にお世話になっています。本来,副技師長という立場上,技師長・同僚をサポートしながらより働きやすい職場を築くべきところですが,逆に同僚の皆様に助けられる事も多いです。この受賞は,放射線部職員の皆様のお陰だと思っています。放射線部職員の皆様に重ねて御礼申し上げるとともに,この賞をいただけたことに感謝申し上げます。有り難うございました。
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(北海道大学病院) |