経済学研究科会計専門職大学院・(社)日本内部監査協会第4回共同セミナーを開催 |
経済学研究科会計専門職大学院では,1月31日(土)13時より学術交流会館大講堂において,社団法人日本内部監査協会との共催(後援:札幌証券取引所)で,「健全な市場は健全な企業経営から」というテーマで,第4回の共同セミナーを開催しました。
セミナーでは,まず初めに北海道財務局・其田修一理財部長が「最近の金融・市場行政について」と題して記念講演を,また札幌商工会議所会頭の株式会社札幌北洋ホールディングス・高向巖取締役会長が「道内企業の経営戦略〜現状と将来像」というテーマで基調講演を行いました。
引き続いて,全体のテーマ「健全な市場は健全な企業経営から」について,株式会社北海道銀行・籏本道男社外監査役,札幌証券取引所・定登専務理事,北海道ガス株式会社・金沢明法監査室長,本研究科会計専門職大学院・兼田克幸教授の4名をパネラーとしてパネル討論会を行いました(モデレータ:本研究科会計専門職大学院長・蟹江章
教授)。
籏本氏は,コーポレート・ガバナンスの観点から,経営者による適正な情報開示と公認会計士による適切な監査の意義を,定氏は,市場開設者の立場から,健全な市場を維持するために,厳正な上場審査や売買審査による不公正な取引の防止や適時な情報開示による投資者保護の必要性を,金沢氏は,上場会社の立場から,健全な企業経営と適正な情報開示の基盤をなす内部統制整備の重要性を強調しました。また,兼田教授は,行政に携わった経験から,市場参加者の意識や努力の重要性に言及し,ルールの趣旨の十分な理解と適切な内部統制や内部監査によるセルフコントロールの重要性を指摘しました。
異なる立場からの率直な議論によって,参加者は市場に対する信頼の崩壊による経済危機に対応するためのヒントを得ることができたものと思います。
経済学研究科会計専門職大学院では,今後も地域社会への研究成果の発信のために,引き続きこうしたセミナーなどを開催していきます。 |
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記念講演する北海道財務局・其田修一理財部長 |
基調講演する札幌商工会議所会頭の株式会社札幌北洋ホールディングス・高向巖 取締役会長 |
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パネル討論会の様子 |
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(経済学研究科・経済学部) |
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