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エゾオオサクラソウ (
Primula jesoana var. pubescens
)
2002.05.04 浦幌町
北海道のサクラソウ科を代表する大型の「さくら草」。一昨年の12月号で紹介した日本固有種の「サクラソウ」と比べると,カエデ型の葉は品がよいし,花付きもこちらの方が数段上である。本種は,十勝や道東の海岸から標高1000m位まで普通に見られる野草で,広尾町の海岸林の下に自生する群落などは,その規模の大きさで本州人を圧倒する。茎に毛のないオオサクラソウは道南地方の低山に多く,本州での自生地は標高の高いところに限られる。
理事・副学長 岡田 尚武