![]() シナノキンバイ (Trollius riederianus var. japonicus) |
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大雪山で見かけるのは母種のチシマノキンバイソウであり,五色ヶ原の大群落はよく知られている。チシマノキンバイソウには多くの変種が報告されているが,シナノキンバイは国内では代表的な変種であり,増毛山地と夕張山地から本州中部地方まで広く分布する。この仲間の黄橙色の花のように見えるのは萼片で,シナノキンバイでは普通5枚だが,利尻山にはその数が最大16枚にもなる変種ボタンキンバイが自生する。この仲間は全て,蕾の成長に伴って,萼片が色づきながら徐々に開いてくる。従って,群落として眺めるのなら満開の花だが,個体として観賞するのなら蕾の方に風情がある。 | ||
理事・副学長 岡田 尚武 | ||
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