北の息吹  (25)

エゾノリュウキンカ (Caltha fistulosa

エゾノリュウキンカ
2007.05.05 月形町
 山菜のヤチブキとして知られ,北海道の湿地帯では普通に見られる植物。しかし,食用として採取されるため里山の群落は年々縮小しており,もうそろそろ山菜としての利用は止めるべきであろう。野幌森林公園にあった大きな群落も,近年は貧弱になってしまった。花が咲き始めの頃は,大きな若葉と形の良い肉厚の花のバランスが絶妙で,小沢を埋め尽くす黄色のカーペットに出会うとしばし見とれてしまう。
理事・副学長 岡田 尚武

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