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薬学研究院が第16回ファーマサイエンスフォーラム「明日の創薬と生物物理化学」を開催

 薬学研究院では,創薬及び生命科学分野の一流の研究者を招聘し,講演と活発な議論の場を提供するとともに研究者間の交流を深めることを目的に,毎年,ファーマサイエンスフォーラムを開催しています。今後の創薬サイエンスの進展には,生物物理学的アプローチの重要性が極めて大きくなることに鑑み,今年度は「明日の創薬と生物物理化学」と題する第16回のフォーラムを,去る6月11日(木),薬学部臨床薬学講義室に於いて開催しました。
 NMR,X線結晶解析,あるいは計算化学を駆使して,創薬化学・生命科学領域の最前線で活躍されている若手研究者をお招きしました。
 研究院長の挨拶の後,6名の研究者に順次ご講演頂きました。本研究院の教員・大学院生の他,学内を中心に130名程の参加者で会場は満席に近い状況の中,大変活発な質疑応答・議論が繰り広げられました。講演者の方々には最新の成果を大変平明にご紹介して頂きましたので,物理化学を専門としない聴衆も,生物物理化学の急速な進歩を間近に感じるとともに,その創薬化学・生命科学における意義を十分に理解したようです。
 

プログラム
13:00〜13:50 オートファジーの構造生物学 野田展生(北海道大学大学院薬学研究院)
13:50〜14:40
創薬加速基盤技術としてのNMR相互作用解析
手法の開発と応用
 高橋栄夫(産業技術総合研究所BIRC)
14:40〜15:30 計算機を活用した抗ウイルス薬の開発 星野忠次(千葉大学大学院薬学研究院)
15:45〜16:35 ホタル・ルシフェラーゼによる発光色制御機構
 中津 亨(京都大学大学院薬学研究院)
16:35〜17:25 溶液理論と大規模分子シミュレーションの融合による機能性分子集合系の自由エネルギー解析 松林伸幸(京都大学化学研究所)
17:25〜18:15 NMRを使った細胞内タンパク質の構造観察
 杤尾豪人(京都大学大学院工学研究院)
主 催:北海道大学大学院薬学研究院/日本薬学会北海道支部

研究院長による開会の挨拶 講演風景 質疑風景
研究院長による開会の挨拶
講演風景 質疑風景
(薬学研究院・薬学部)

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