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薬学部附属薬用植物園で「薬用植物園の見学会」を開催

 薬学部附属薬用植物園(園長 小林淳一教授)では,7月11日(土)に一般市民の方,高校生,大学生,本学職員を対象とした「薬用植物園の見学会」を開催しました。また,今年度から,日本生薬学会北海道支部の共催,財団法人日本薬剤師研修センターの後援を受け,漢方薬・生薬認定薬剤師制度の実習研修会として企画致しました。
 当薬用植物園は,昭和31年に大学の研究・教育用の施設として設置されたもので,北海道固有の薬用植物(ダイオウ,ゲンチアナ,ホッカイトウキ,センキュウなど)を含む1,200種余りの植物を保有しています。本来,薬用植物園では薬用植物の蒐集,試作及び主要薬用植物の育種栽培試験を主な業務としていますが,一般市民の方々にも薬用植物に親しんでいただくために,毎年一般見学会を企画しており,好評を得ています。
 見学会当日はあいにくの曇り空にもかかわらず,札幌市内をはじめとして,本州,遠くは九州から薬剤師の方を含む約60名の方々にご参加いただきました。見学会は,午前10時から約2時間行われ,薬学研究院田中助教が,各薬用植物にまつわるエピソードや薬効,医薬品と薬用植物との関係について説明しました。参加者は,熱心にメモをとり,薬用植物を実際に手に取って観察したり,センキュウやハッカのにおいをかいだりして体感されていました。参加者の方々から,「庭に植えているような身近な植物が,医薬品の原料として用いられていることを聞き驚いた。植物の生育が良く,楽しめた。今後も是非このような機会を増やして欲しい。」というご意見をいただきました。
 薬学部附属薬用植物園では,今後も一般市民の方々に園内を随時公開することにより,薬用植物や生薬標本に触れることの出来る機会を提供していきたいと考えています。最後に,今回の「薬用植物園の見学会」の開催に当たり,多大なご協力をいただきました,総合博物館,日本生薬学会北海道支部,ならびに日本薬剤師研修センターの関係者の方々に深謝致します。
ヨモギ(生薬名:艾葉)についての説明を聞く見学者 自由見学時間中に熱心に植物を観察する見学者
ヨモギ(生薬名:艾葉)についての
説明を聞く見学者
自由見学時間中に熱心に植物を観察する
見学者
(薬学研究院・薬学部)

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