水産学部では,去る8月15日(土),16日(日)に函館キャンパスなどを会場として,「おしょろ丸」就航100周年記念行事を開催しました。
学部附属練習船「おしょろ丸」は,明治42(1909)年2月に三重県大湊町市川造船所において初代(「忍路丸」)が建造され,以来,現在のW世まで幾多の荒海越える航海を経て,本年で就航100年の年を迎えました。この節目にあたり,水産学部では,記念式典,船内一般公開などの行事の他,写真コンテスト,記念誌刊行,記念グッズ制作及び関連資料の収集・保存などの事業を企画しました。
記念式典では,来賓,卒業生及び北大関係者など約170名が列席し,原彰彦学部長の式辞の後,佐伯浩北大総長の挨拶や西尾正範函館市長らによる祝辞が述べられました。引き続き開催された記念講演会では,東海大学名誉教授西山恒夫氏に「おしょろ丸〜21世紀躍進の礎を築いた時代」,本学名誉教授でおしょろ丸元船長である増田紀義氏に「おしょろ丸 今と昔」という題目で,それぞれに「おしょろ丸」に寄せる熱い思いを語っていただきました。
会場を市内ホテルに移して行われた祝賀会では,久しぶりに再会した卒業生が旧交を温め合ったほか,練習船士官が制服で出席して会場の雰囲気を盛り上げました。また,会の最後に挨拶をされた横山清北水同窓会会長((株)ラルズ代表取締役会長)には,X世新造への大きな期待を語っていただき,出席者一同が新造に対する決意を新たにする場となりました。
16日(日)に函館港中央埠頭にて実施された船内一般公開では,函館市民など約260名の方に来船いただき,滅多に立ち入ることのできないブリッジ見学,士官制服を着用した記念撮影や函館港内の海水から採取したプランクトンの顕微鏡観察などの公開メニューに多くの子供達が興味を示し,未来の水産学部生の誕生を予感させました。 |