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資料見学会「東京女子大学と北海道大学を結ぶ人々−佐藤昌介・新渡戸稲造を中心に−」を大学文書館で開催

 

 9月7日(月),大学文書館では資料見学会「東京女子大学と北海道大学を結ぶ人々―佐藤昌介・新渡戸稲造を中心に―」を附属図書館大会議室で開催しました。
 当見学会は,東京女子大学同窓会主催「新渡戸稲造先生・安井てつ先生の足跡をたどる旅A北海道篇」の一環として,戦前期に両大学に関わった人物の資料を通して両大学の結びつきを考えるために開催した資料展示企画です。当日は東京女子大学同窓会の方々55名のほか,学内外から関係者約30名が見学しました。

 
資料見学会ポスター
資料見学会ポスター
 

 展示資料は,(1)東京女子大学設立時に理事を務めた佐藤昌介(札幌農学校第1期生)と初代学長に就任した新渡戸稲造(第2期生)の学生時代・教員時代・その他諸活動に関する資料,(2)札幌農学校を卒業して東京女子大学で教鞭を執った小谷武治(第15期生)・木村徳蔵(第19期生)・芳賀鍬五郎(第20期生)に関する資料,(3)東京女子大学出身で北海道帝国大学理学部に入学した結城玉江(1935年)・小林よし(1937年)・桂田芳枝(1940年)・渡邊雅(1941年)・大久保多津(1945年)に関係する資料です。
 大学文書館が所蔵する文書資料・写真のほか,附属図書館が所蔵する札幌農学校時代の貴重図書や個人文庫,農学部が所蔵する札幌農学校生の卒業論文など原資料を中心に93点を展示し,大学文書館員が約1時間にわたり展示解説を行ないました。

 
見学風景
見学風景
 

 見学者からは,新渡戸稲造が書き込みをした貴重図書や,札幌農学校生の和紙・毛筆の卒業論文などに驚嘆の声があがりました。また,東京女子大学出身者が受験した際の北大入学試験問題(数学)を書き写す見学者もおり,熱心に資料を見学されていました。
 大学文書館では,今後も,北海道大学の歴史や大学に関係する人物の様々な側面について,歴史的資料を通して紹介していきます。

 
(大学文書館)

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