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第15回北海道大学教育ワークショップ(FD)を開催

 高等教育機能開発総合センター高等教育開発研究部が中心となって企画・運営している北海道大学教育ワークショップが,「授業を変えるe−ラーニング」をテーマに11月6日(金)及び7日(土)の両日,奈井江町の「農業構造改善センター」を会場に合宿形式で開催されました。
 このワークショップは,本学のファカルティディベロップメント(FD)の一環として平成10年度から実施しているもので,今回は今年度第2回目でした。
 今回は,本学から29名及び北海道地区FD・SD推進協議会加盟校を含む11校の大学等から13名の参加があり,担当教員等9名を含む総勢51名で実施しました。
 
教育ワークショップ参加者
教育ワークショップ参加者
 

 当日は,本堂理事・副学長からの挨拶の後,「FDの目的と意義」のミニレクチャーから始まり,教育法の基礎と新しい教育手法について今回のワークショップのテーマである「e−ラーニング」を踏まえた活発な研修会が行われました。
 ワークショップは,5グループに分かれてのグループ討論,成果発表,全体討論を1つのセットにした3つのセッションから構成され,授業を具体的に作ることを通して,授業の目的,内容(方略),評価方法の3つの基本的要素を体験的に学ぶことを目的に企画されました。

グループ作業内容
 多様な分野の専門家が揃うように編成されたグループによる全学教育科目の設計を,下記のステップにより行いました。
  1)授業科目名と目標の設定
  2)目標の手直しと方略
  3)方略の手直しと評価

グループ作業で設計した科目の類型
 次のA〜Eの5グループに分かれ単位の実質化を目指すことに主眼を置いた科目設計を行い,その過程で,教育の基本的要素,授業設計の実際,授業方法の改善,評価法などについて学びました。

 
  各グループが授業設計する科目の型:
A〜B


一般教育演習(学生数20, 週1回の授業で15週)
一般教育演習(学生数20, 集中講義5日間)

総合科目(大講堂,週1回の授業で15週,6名程度の講師が交代で行う)
大学院共通授業(週1回の授業で15週,6名程度の講師が交代で行う。)
グループ作業の様子
グループ作業の様子
 
 グループ作業は,リーダー,発表者,発表用パワーポイント作成,記録の役割分担を決めて進められ,定められた時間内にスケジュールを次々とこなしていきました。
 各グループでは,それぞれ工夫を凝らした授業を設計され,発表の場では様々な質問や議論がなされ活気に満ちていました。
 予定された研修が全て終了し,最後に参加者全員による感想や意見が述べられましたが,「実際の授業科目に係る授業設計から成績評価までの一連のプロセスについて学べて,大変参考になった。」,「他研究科等の教員と学問分野を超えて議論ができ,親睦を深めることができた。」,「シラバス作成の重要性を確認できた。」など,意義深かったとの意見等が多く出されました。2日間を通じて全員が最後まで真剣に取り組み,水準の高い見識のあるグループ討論,完成度の高いシラバスが作成され,内容のある有意義な研修会でした。
 ワークショップの詳細については,12月発行のセンターニュースに掲載される予定となっています。
 
(高等教育機能開発総合センター)
 

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