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触媒化学研究センターが「第24回CRC国際シンポジウム」
「第20回研究討論会」を開催

 触媒化学研究センターは,「第24回CRC国際シンポジウム」及び「第20回研究討論会」を本学学術交流会館において, 12月7日(月)から9日(水)にかけて開催しました。
 本センターでは,触媒化学の最先端の研究に携わる著名な国内外の研究者を招待して,触媒化学の特定テーマについての討論を行い,触媒化学における世界的研究拠点としての役割を果たすことを目的として,本センター開設の2年目である平成2年度よりこれらの行事を毎年開催しています。
 例年,国内研究者との討論は研究討論会,国外研究者も含めた討論はCRC国際シンポジウムにより開催していますが,今年度は本センターの開設20年目にあたることから,12月7日に開催された触媒化学研究センター創立20周年記念式典に合わせての同時開催となりました。
 今回の国際シンポジウム及び研究討論会は,北海道大学GCOEプログラム−触媒が先導する物質科学イノベーション−の支援をいただき,同GCOEプログラム,触媒学会,日本化学会北海道支部,JPIJS北海道東北地区,石油学会北海道支部,電気化学会北海道支部との共催として開催されました。また,北海道大学サステナビリティ・ウィーク2009のポスト企画の位置付けとしても行われました。
 12月7日には,触媒化学研究センター創立20周年記念講演会に合わせてポスター・ミキサーが開催され,約80件のポスターで埋め尽くされた会場は,活気あふれる雰囲気に包まれました。
 12月8日は“Catalysts and Functional Materials for Energy Conversion(エネルギー変換触媒物質)”をテーマとして,堂免一成 教授(東京大学)の記念講演のほか,海外からの4名の招待講演者(アメリカ,ノルウェー,ドイツ)を含む13名の講演が行われ,活発な質疑応答が行われました。講演終了後には,前日のポスター・ミキサーに続いてポスターセッションが開催され,発表者に多くの質問が寄せられました。
 翌12月9日は“Well-defined Surface Structure for Precise Reaction Control(構造の制御された精密表面反応場)”をテーマとして,江口浩一教授(京都大学)の記念講演のほか,海外からの3名の招待講演者(ドイツ,中国,フランス)を含む9名の講演が行われました。最先端の研究者によるハイレベルの講演に,参加者は熱心に聞き入っていました。
 3日間にわたり開催された今回の国際シンポジウム及び研究討論会は,総勢約220名の参加者を得て,成功裏に終了しました。
 本センターは平成22年度から「触媒化学研究拠点」として,文部科学省の共同利用・共同研究拠点に認定されています。今後も触媒化学の情報発信に努め,世界をリードする中核触媒研究機関として活動していきます。
 
「第24回CRC国際シンポジウム」,「第20回研究討論会」参加者一同 ポスターセッション
「第24回CRC国際シンポジウム」,
「第20回研究討論会」参加者一同
ポスターセッション
 
(触媒化学研究センター)
 

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