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平成21年度大学教育改革プログラム合同フォーラムに参加

 去る1月7日(木),8日(金),東京ビックサイトにて,文部科学省・財団法人文教協会主催の「平成21年度大学教育改革プログラム合同フォーラム」が開催されました。平成20年度に採択され,2年目を迎える本学の教育GP「博物館を舞台とした体験型全人教育の推進」もポスター発表を行い,本取組の成果を広く発信するととともに,全国で推進されている魅力的な教育プログラムと情報交換を行いました。
 本学が推進している教育GPは,本学の学内共同教育研究施設であり,様々な部局の学生が集うことのできる総合博物館を核としています。この利点を活かし,学部や専攻の枠を越えて講義や体験型科目に参加するシステムを整え,「HOKUDAIミュージアムマイスター」認定コースを設置しています。これにより,北大の教育理念である実学の精神を身につけ,所属する専攻にとらわれないものの見方のできる人材の養成を図っています。推進中のプログラムや授業科目,終了したシンポジウム・セミナー等の情報については,ホームページ〈http://museum-sv.museum.hokudai.ac.jp/projects/edu-gp08/をご覧ください。
 本学の教育GPが参加した2日目のポスターセッションでは,平成20年度に教育GPに採択された100件の取組が,これまでの成果や今後の課題等について情報を発信しており,本学教育GPを今後推進していく上で非常に有意義なものとなりました。
 ほぼ全てのプロジェクトが学部や学科間,大学間,産学間など,それぞれのユニットの特色を活かしつつ連携し,横のつながりを強化する形で推進されています。本学の教育GPが核としている総合博物館のような部局は,学内での位置づけとしては連携に有利ですが,プロジェクト終了後にカリキュラムや諸プログラム等を継続して行う場合には,他部局等との連携により効率よく進めていく必要があると感じました。
 また,京都・岡山地区に存在する「大学コンソーシアム」では,高校生を含む学生,教職員,市民,社会人,行政,産業などが一体となり,地域性を活かした若手人材育成と交流の活性化を行っており,当該地域の学生は他大学の単位を振替取得することができるため,学習と経験の幅が広がるという効果が得られています。北海道の場合は,その広大さがネックですが,本取組も同様に,美術,音楽,デザインなどを学ぶ学生との交流の場を提供することにより,本学の学力や人間性をさらに幅広く,魅力的なものにすることができると考えています。
 本学教育GPにより,多様な可能性を持った人材が輩出されることが期待できることから,今後は,各部局との密な連携によるプロジェクトの推進を目指したいと考えています。

 
北海道大学教育GPブースで説明する教育コーディネーター齋藤氏 合同フォーラム会場の様子

北海道大学教育GPブースで説明する
教育コーディネーター齋藤氏

合同フォーラム会場の様子
 
(総合博物館)
 

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