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JICA本部に提言書を提出:「水・衛生分野における国際協力に関する提言」

 去る2月18日(木),工学研究科の船水尚行教授がJICA本部を訪問し,地球環境部長の中川聞夫氏へ「水・衛生分野における国際協力に関する提言」を提出しました。
 これは,2005年以来「持続可能な開発」国際戦略本部事業において推進してきた「水の統合的管理」に係る研究成果,ならびに昨年12月11日(金)に開催した「北海道大学-JICA共同シンポジウム『安全な水を世界の人々に届けるための国際協力のあり方~日本の水技術を活用する方策』」の成果として,船水教授とメディア・コミュニケーション研究院の鍋島孝子准教授が中心となってまとめたものです。
 提言書ではJICAに対し,国連ミレニアム開発目標の達成に向けて,現行の水システムの限界と課題を踏まえた上で,水と衛生分野における国際協力事業を実施する際には,次の5つの観点を重視するよう提案がなされています。

 

 (1)ローカルな視点を探り,活用する
 現地の文化や伝統,社会システムに適合した水施設の維持管理の仕組みを確立し,この水管理の仕組みに合った技術を開発し,日常化させる。
 (2)基本的人権や地球の将来像といったグローバル価値観を共有する
 水分野の国際協力は,グローバルな価値観と将来目標を共有するところから出発しなければならない。  
 (3)長期的な視野にたった施策を立案する
 経済成長にあわせてソフト,ハードともスムーズに水システムを進化させていくために,将来を見据えた仕組み作りが必要である。
 (4)現場情報の集積と多層的な人材育成を行う
 これまでの水分野の国際協力について成功例と失敗例を整理し,知識ベースの構築をはかると共に,多層的な人材の育成が必要である。
 (5)開発の新しいアプローチを確立する
 国境を越えたアクターの連携によってプロジェクトが自律的に発展できる環境条件を整える必要がある。

提言の全文は,以下のウェブサイトからダウンロードが可能です。
http://www.sustain.hokudai.ac.jp/

 

提言作成の関係者

■コアメンバー
・船水 尚行,北海道大学大学院工学研究科教授
・鍋島 孝子,北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授
・箱山 富美子, 藤女子大学人間生活学部教授
・橋本 和司,八千代エンジニヤリング(株)国際事業本部顧問
・Neni Sintawardani,インドネシア科学院(LIPI)研究員

JICA本部に提言書を提出する船水教授
JICA本部に提言書を提出する船水教授
 
(工学研究科,「持続可能な開発」国際戦略本部)
 

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