訃報

名誉教授 小島 幸治(こじま こうじ) 氏(享年87歳)

名誉教授 柴田 拓二(しばた たくじ) 氏(享年80歳)

 名誉教授小島幸治氏は,平成22年5月26日肝のう胞のため逝去されました。ここに,同氏の生前のご功績を偲び,謹んで哀悼の意を表します。
 同氏は,大正11年12月22日,北海道に生まれ,昭和21年9月北海道帝国大学農学部林学科を卒業後,同年12月北海道帝国大学助手に採用され,同22年12月まで同大学農学部林学科に勤務した後,国際基督教大学研究所研究生として研究に従事されました。その後,酪農学園大学部,酪農学園大学短期大学勤務を経て,昭和28年3月,再び北海道大学助手に採用され,農学部林産学科に勤務されました。同33年4月講師,同38年4月助教授,同41年4月教授に昇任し,同42年4月同大学農学部から同大学農学部附属演習林に配置換えとなり,同61年3月31日停年により退職し,同年4月北海道大学名誉教授の称号を授与されました。
 同氏はこの間,農学部附属演習林において,昭和45年7月から雨龍地方演習林長,同48年より農学部附属演習林長を併任し,同51年11月まで務められ,演習林の管理・運営及び研究の指導者的な立場から貢献されました。
 研究面においては,永年にわたって,森林内における伐木及び木材搬出作業のシステムと作業能率,林業機械の性能改善及び林業機械使用者の健康障害防止に関する研究に従事され,特に雪上集材作業の機械化に関する研究は世界的にみても極めて少なく,その分野で多数の研究成果を挙げ,多大なる功績を残されました。
 教育面においては,学部学生及び大学院学生の教育と研究指導に情熱を注ぎ,多くの研究者等を養成し,大学等研究機関をはじめ各界に優秀な人材を送り出しました。また学内では,昭和48年4月から昭和50年3月まで低温科学研究所に併任され,学生の教育指導にあたられました。
 学外においては,日本林学会北海道支部長,森林利用研究会理事,教科書用図書検定調査審議会調査員等を歴任し,学術の振興および林業技術の発展に尽力するとともに,昭和58年に中華人民共和国の東北林業大学,同60年に同国の雲南農業大学に招待されて講義を行い,国際交流にも尽力されました。
 以上のように同氏は,教育・研究の発展,後進の啓発と斯学の発展に貴重な貢献をなされました。
 ここに,謹んで先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(北方生物圏フィールド科学センター)


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