附属図書館では,北海道大学学術成果コレクション(HUSCAP)の公開5周年記念講演会を10月21日(木)10:00〜12:10,学術交流会館小講堂にて開催しました。HUSCAPとは,本学研究者による学術論文など約3万件以上をインターネットを介して無料公開しているもので,誰でもいつでも本学の学術成果に接することができる電子書庫であり,本学の研究活動を世界に発信するプラットフォームです。この講演会は,「国立大学フェスタ2010」と「オープンアクセスウィーク」のイベントとして位置付けられ,学内外から58名の参加がありました。
講演会は二部構成で,前半は「HUSCAPと私の研究」をテーマに,3名の本学研究者からHUSCAPを通じた学術成果の公開事例の紹介がありました。
・井上 純一(情報科学研究科 准教授)「局所的行動規範(研究者)が創る大域的システム(HUSCAP)の最適デザイン」
・星野 洋一郎(北方生物圏フィールド科学センター 助教)「HUSCAPと私の研究」
・栃内 新(理学研究院 准教授)「HUSCAPは北大の研究者に何をもたらしてくれるか」
後半は,学外から情報倫理の専門家である明治大学A. A.アダムス先生をお招きして,「Maximizing the impact of your research」と題し,デジタル時代の論文発表や著者の権利について講演が行われました。最後に参加者との活発な質疑応答の後,盛会のうちに閉会となりました。
参加者からは「北大の先生の研究内容を聞けたのが面白かった」「先生方がどのような思いや期待を込めてHUSCAPに論文を提供しているのか知ることが出来てよかった」といった意見が寄せられました。附属図書館では,今後もHUSCAPを通じた交流,社会貢献を行っていきたいと考えています。
なお,講演資料はすべて,HUSCAPで全文公開しています。
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/44101 |