北の息吹  (46)

ザゼンソウ(Symplocarpus foetidus var. latissima

ザゼンソウ(Symplocarpus foetidus var. latissima)
2007.5.5 月形町
 ミズバショウと混生することが多いが,ミズバショウよりは乾いた場所を好み花期も少し早い。仏像の光背に似ると比喩される仏炎ほうはチョコレート色が基本ではあるが,きれいな赤みを帯びた個体から黒茶色まで変化の幅も多い。達磨大師に見立てられた中央の穂には多数の花があり,花が開ききると黄色い花粉で全体が汚れるし葉も巨大化するが,開花の早い段階では形の良い葉と花のバランスが絶妙である。私が長く生活した山形市には良く保護された見事な大群落がある。北海道にはミズバショウの大群落があちこちにあるが,ザゼンソウに関しては,山形の群集を凌駕するものをまだ見たことがない。
理事・副学長 岡田 尚武

前のページへ 目次へ