北の息吹  (48)

ニリンソウ(Anemone flaccida

エゾノハナシノブ(Polemonium caeruleum ssp. yezoenze)
2007.5.6 札幌市円山公園
 春の妖精(スプリング・エフェメラル)と総称される草花の中でも,北海道では最も普通に見られるものの一つで,上高地並みの大群落も珍しくない。有毒な仲間の多いキンポウゲ科の植物としては珍しく山菜としても親しまれているが,猛毒のトリカブトを本種と間違えての食中毒が後を絶たない。よく見れば間違えそうにないほど違った2種であり,これを間違えるとは「修行が足りませんな」と言われても仕方がない。さらには,本種も完全に無毒ではないので,大量に採取するのは自然保護の観点からも控えたい。この仲間の常として白い花びらのように見えるのはがく片であり,これが緑色のものはミドリニリンソウと称されるが,白い花の群集を良く探すと結構な頻度で見つかる。
前理事・副学長 岡田 尚武

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