部局ニュース

「消防訓練」の実施

工学研究院・工学部

 

〜消防にかかる啓蒙活動としてワークショップ及び訓練を実施〜

 工学部では,今年度消防にかかる啓蒙活動としてワークショップ「消防活動をデザインする」を10月17日(月)に,自衛消防訓練を10月25日(火)に行いました。
 ワークショップ「消防活動をデザインする」では,学生・教職員25名が参加し,火災が発生した際に配慮しなければいけないことを整理しました。内容としては,フロアごとのグループに分かれ,自分の居室や実験室があるフロアにおける危険要因を図面に書き落とすことで,実際に火災が起きた時の動きを想定し,翌週に迫っていた消防訓練に向けての提言がありました。
 参加者からは,「意外と身の回りのことを知らないことに気が付いた」「今までこのような情報交換をしたことがなかったので,身の回りのことを考える貴重な体験ができた」との声が聞かれ,アンケートでも9割以上の方から「楽しかった」「防災への考え方が変わった」との回答がありました。
 それを踏まえた消防訓練では,材料化学系棟6階の鍵のかかっている実験室から出火したとの想定で,600人以上の学生・教職員が参加して行いました。
 今回は,札幌市北消防署の協力を得て,救助隊によるデモンストレーションも行い,臨場感のある訓練を行うことができました。北消防署からは,「避難がスムーズで良かった」との講評を受け,さらに「避難の際には被害を少なくするために扉は閉めてから避難すると良い」とのコメントがありました。その後,馬場直志工学研究院長から,災害時には複数箇所で同時に火災が起こることが想定されることや,暖房機器の使用についても注意するようにとのお話がありました。
 また,後日行ったアンケートでは,「危機意識を持って取り組むことができた」「出火場所のアナウンスをもっと明確にしてほしい」「留学生が増えてきているので,日本語だけのアナウンスだけでは不安」などの声が聞かれました。これらの声を参考に,非常時対応の進め方について議論を深めていきたいと考えています。
 工学部では,今回のようなワークショップなどと組み合わせた消防訓練を実施することで,今後も危険の把握と安全への意識高揚に努めていきます。

ワークショップの様子:アイディアを出し合う学生と教員 消防訓練の様子:救助隊による救助デモンストレーション
ワークショップの様子:
アイディアを出し合う学生と教員
消防訓練の様子:
救助隊による救助デモンストレーション

(工学院・工学研究院・工学部)

●北キャンパス

 北キャンパスでは10月19日(水)に創成科学研究棟,北キャンパス総合研究棟2号館から6号館及び創薬基盤技術研究棟において,創成研究機構,電子科学研究所,触媒化学研究センター,先端生命科学研究院附属次世代ポストゲノムセンター,人獣共通感染症リサーチセンター,シオノギ創薬イノベーションセンター合同で,札幌市北消防署及び消防設備業者の協力を得て消防訓練を実施しました。
 訓練は,500名を超える教職員・学生が参加し,創成科学研究棟2階から出火したとの想定で,北キャンパス合同事務部及び各部局の安全管理専門委員会委員による自衛消防隊を中心に初期消火,通報連絡,非常放送及び避難・誘導等一連の防災行動の能率・統制的推進と防災意識の高揚を図ることを目的に行われました。
 訓練終了後に自衛消防隊本部長の上田一郎創成研究機構長から訓練参加者及び協力者への慰労の辞と日頃からの防災への心構えや協力体制についての要請があり,札幌市北消防署の係官からの講評では,日本語と共に流れた英語によるアナウンスと速やかな避難には感心したが,避難者の確認作業は速やかに行う必要があること,消火の際に水をかけると発火するものがあるなど日頃使用する薬品について知っておくこと等の助言があり,日常における防災意識の重要性について再認識し,一連の訓練を終了しました。

初期消火の様子 消防署員からの講評
初期消火の様子 消防署員からの講評

(北キャンパス合同事務部)

●獣医学研究科

 獣医学研究科では,10月21日(金)午前11時30分本館3階薬理学化学実験室から出火したとの想定で消防訓練を実施しました。
 今回の訓練は,本研究科自衛消防隊を主体とした通報,避難誘導,初期消火,避難器具の操作方法等の訓練であり,非常時における学生,教職員等の安全確保を図ることを目的とし,約200名が参加して行われました。
 訓練は,自衛消防隊各班ごとの訓練計画に基づいた職務分担に従って行われました。
 訓練終了後に,伊藤茂男研究科長から講評が行われ,非常時及び日常の防火に対する心構え等について再確認があり,消火器による消火訓練及び斜降式救助袋による降下訓練を行い,訓練の重要性と防火意識を改めて見直しました。

消火器を使った消火訓練 斜降式救助袋による降下訓練
消火器を使った消火訓練 斜降式救助袋による降下訓練

(獣医学研究科・獣医学部)

●農学研究院・農学部

 農学研究院・農学部では,10月25日(火)午前11時45分,本館2階分野事務室から出火したとの想定で,消防訓練を実施しました。
 当日は通報連絡係,避難誘導係,消火係,防護措置係,救護係に加え,教員も避難誘導を担当し,自衛消防隊を組織して訓練が行われました。東日本大震災以降としては初の訓練となりましたが,多くの学生・教職員の参加があった中でも,自衛消防隊との連携により速やかに避難を完了するなど,訓練参加者の防災意識の高さが確認できました。避難完了後は,防災設備業者の指導のもと,消火器による消火訓練,屋外消火栓による放水訓練が実施され,学生の積極的な参加により各種消防設備の操作方法を習得しました。
 一連の訓練終了後,松井博和農学研究院長より「東日本大震災のような大災害が起きたとしても,今回のような訓練の経験を生かして被害を最小限に抑えるべく,普段からの学生・教職員の心がけが大切である」旨の挨拶があり,訓練のすべてを終了しました。

消火器による消火訓練 屋外消火栓による放水訓練
消火器による消火訓練 屋外消火栓による放水訓練

(農学院・農学研究院・農学部)

●理学研究院

 理学研究院では,10月27日(木)午後12時10分から,防災設備業者の協力を得て,7号館2階共用スペースから出火したとの想定で消防訓練を実施しました。
 当日は,約150名の教職員・学生が参加し,山下正兼理学研究院長を消防隊長として事務部で構成された自衛消防隊による通報連絡,非常放送,初期消火,避難誘導,救護等の総合的な訓練を行いました。避難完了後には,防災設備業者の指導の下,実際に消火器と屋内消火栓を使用して放水するなどの操作訓練を行い,防火に対する意識の高揚を図りました。
 最後に,山下研究院長から訓練参加者及び協力者への慰労の辞と,日頃からの防災に対する心構えや協力体制について要請があり,一連の訓練を終了しました。

消火器操作訓練の様子 挨拶する自衛消防隊長 山下正兼研究院長
消火器操作訓練の様子 挨拶する自衛消防隊長 山下正兼研究院長

(理学院・理学研究院・理学部)

●保健科学院・保健科学研究院・医学部保健学科

 保健科学院・保健科学研究院・医学部保健学科では,11月2日(水)正午から自衛消防訓練を実施しました。
 当日は約200名の教職員・学生が参加し,A棟1階読影演習室から出火したとの想定で,非常時における通報・連絡体制を確立するとともに,迅速な避難誘導,初期消火等,本研究院自衛消防隊各班が職務分担して訓練が行われました。
 また,訓練に先立ち,防災設備業者から教職員向けに消火栓の操作方法,防火戸・防火シャッターの閉鎖方法の説明があり,それぞれの訓練をとおして,非常時の防火に対する意識向上を図る目的を達成することができました。
 訓練終了後,小林清一保健科学研究院長より,今年3月に東日本大震災が起きたこともあり,日頃からの災害等への心構えについて注意喚起があり,一連の訓練を無事終了しました。

避難完了報告を受ける自衛消防隊の様子
避難完了報告を受ける自衛消防隊の様子

(保健科学院・保健科学研究院・医学部保健学科)


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