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第11回北大・九大合同フロンティア・セミナーを開催

 6月18日(月),東京ステーションコンファレンス(東京都千代田区丸の内)において,「最新の地震学」をテーマに第11回北大・九大合同フロンティア・セミナーを開催しました。
 本セミナーは,本学と九州大学が現在進めている研究について,広く産業界,社会人,同窓生の皆様に知っていただき,各分野の方々との連携・交流を深めるため平成20年度より合同で開催しています。
 第11回目となる今回のセミナーは,近年更に注目を集めている「地震」がテーマとなっていることもあり,約230名の方々にご参加いただきました。
 最初に登壇した本学の谷岡勇市郎教授(理学研究院)は,「2011年東北地方太平洋沖地震による大津波の励起解明と将来の津波予測」と題し,様々な地震観測の方法及びそれらによって解明された地震の励起過程について,2011年に発生した地震から実際に観測されたデータを元に説明し,さらに新しい観測方法を利用した今後の地震及び津波予測の展望について講演を行いました。
 次に,九州大学の金嶋 聰教授(理学研究院)は,「地震学と地球中心核」と題し,地球深部の構造が解明される過程で地震波研究が果たした役割について,また地球中心核に関する最新の地震学的な発見について講演されました。
 休憩をはさんで行われたパネルディスカッションでは,本学の村上 亮教授(理学研究院)がコーディネーター,講演を行った谷岡教授及び金嶋教授がコメンテーターとなり,両教授の講演内容を中心に参加者との質疑応答を盛り込む形で進められました。参加者からは様々な質問が寄せられ,盛会のうちに終了しました。
 なお今後も,11月9日(金)に東京ステーションコンファレンスで第12回北大・九大合同フロンティア・セミナーの開催を,平成25年1月12日(土)に都市センターホテル(東京都千代田区平河町)で第8回九州大学・北海道大学合同活動報告会の開催を予定しています。これらのイベントにも多くの皆様のご参加をいただきますよう,よろしくお願いします。
講演する谷岡先生(理学研究院)

講演する谷岡先生(理学研究院)

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

(研究推進部研究振興企画課)

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