薬学研究院 松田 彰教授が2012年のJohn A. Montgomery Awardを受賞し,贈呈式と受賞講演が20th International Round Table on Nucleosides, Nucleotides & Nucleic Acids会期中の8月8日(水)にカナダ・モントリオール市の Centre Mont-Royal で行われました。
Montgomery Award はヌクレオシドによるウイルスやがんの化学療法に功績のあった研究者に対して贈呈される賞であり,日本人では松田教授が初めての受賞者となりました。今回の受賞は松田教授がかねてより研究されていた糖部修飾型シトシンヌクレオシドアナログの抗がん作用に関する研究に対して与えられたものです。
受賞講演で松田教授は,「Development of Sugar-modified Cytosine Nucleosides as Antitumor Agents−Old Stories for Future Success−」と題し,どのように薬をデザイン・合成したかを説明しました。さらにその薬の抗がん作用のデータから作用発現のメカニズムを推定し,次の薬へとデザインを展開していった過程を丁寧に説明し,世界各国からの大勢の聴衆は熱心に耳を傾けていました。