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電子科学研究所にて新生「ニコンイメージングセンター」
開所記念式典を挙行

 電子科学研究所は,株式会社ニコンインステックからの寄附により,平成17年に寄附研究部門「ニコンバイオイメージングセンター」を設置しましたが,昨年9月末をもって,6年間の寄附研究部門としての運営を一旦終了しました。その間,本センターは北海道大学内外の医学,理学,工学,農学,薬学などの極めて幅広い研究領域の研究者にご利用いただき,総利用者数2,600名,総利用時間は約19,000時間に及びました。その後,数多くの利用者から,本センターを継続して運営して欲しいとのご意見を多数いただき,電子科学研究所教授会において鋭意議論を重ねてきた結果,本年度の本研究所改組に伴い,研究支援部ニコンイメージングセンターとして,オープンファシリティー制度や文部科学省「ナノテクノロジープラットフォーム」事業を活用し,本研究所が直接運営することとなりました。
 この新生を記念すべく,8月30日(木)に北キャンパス電子科学研究所にて,開所記念式典(記念講演会及び記念祝賀会)を開催しました。
 開所記念式典には,協賛企業各社及び学内外の新旧センターの利用者等を中心に,70余名にご出席いただきました。記念講演会は三澤弘明電子科学研究所長の挨拶及び根本知己ニコンイメージングセンター長による新生センターの概要説明から始まりました。引き続き,今村健志愛媛大学大学院医学系研究科教授により,本研究所が参画する「物質・デバイス領域共同研究拠点」講演を兼ねた特別記念講演が行われ,第一線のがん研究者としての立場から,生命科学,基礎医学研究における新生センターやバイオイメージングへの期待と共同研究の拠点としての役割についてお言葉をいただきました。その後,本センター利用者を代表し,高橋正行理学研究院准教授,前田英次郎工学研究院助教から,本センターを利用した研究成果についての発表がありました。最後に協賛企業を代表し,株式会社ニコンインステック,株式会社オプトライン,中央精機株式会社,浜松ホトニクス株式会社,モレキュラーデバイスジャパン株式会社よりご講演をいただき,笹木敬司本研究所附属グリーンナノテクノロジー研究センター長の挨拶で閉会しました。
 その後,引き続き開催された記念祝賀会は三澤所長による挨拶,新田孝彦理事・副学長の祝杯の音頭で始まり,株式会社ニコンインステック 伊藤己喜男代表取締役社長,横河電気株式会社 熊田明俊ライフサイエンスセンター営業部長,株式会社日本ローパー 林 亨営業部ジェネラルマネージャーより祝辞をいただき,浜松ホトニクス株式会社 久米俊浩システム営業推進部営業部長による乾杯で閉会しました。
 今回の記念講演会及び記念祝賀会では,本研究所研究スタッフはもとより,利用者及び協賛企業各社の交流を深めることができました。本センターへの期待は,イメージングの最新技術の開発,提供という一方向の流れだけではなく,若手研究者を中心とした利用者や,最新機器テクノロジーを提供している協賛企業との相互作用であり,各国のニコンイメージングセンターを含めた重層的なネットワークへの展開であると改めて認識しました。このような真の中核的拠点として,新生センターが発展的な活動を維持することが,本学のみならず,我が国の明日のライフイノベーションや生命科学の振興のための使命であると信じています。皆様の旧センター以来のご協力に感謝いたしますとともに,今後ともご指導ご鞭撻をいただけますようお願い申し上げます。
開所記念講演会場の様子

開所記念講演会場の様子

三澤所長による開会の挨拶

三澤所長による開会の挨拶

根本センター長によるセンター概要説明

根本センター長によるセンター概要説明

愛媛大学大学院 今村教授による特別講演

愛媛大学大学院 今村教授による特別講演

(電子科学研究所)

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