北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」は,若手研究者の育成・教育と国際化を目的のひとつに掲げており,毎夏,短期集中の英語による教育プログラムを実施しています。第3回目となる本年度は,7月31日(火)から8月7日(火)にわたり,「アジアの境界:中央アジア・東南アジア・日本・韓国」と題した教育プログラムをスラブ研究センターで行いました。
履修者の国籍は,ロシア,カザフスタン,中国,インド,フィンランド,ルーマニア,シンガポール,フランス,日本と9ヶ国に及び,連日,講師との間で英語による活発な質疑が行われました。特に,日本の境界問題に関し,初日には国境問題,2日目には日本社会内部の境界問題と講義が2日にわたり組まれ,外国から参加した履修者の強い関心を引きました。
本サマースクールを通じて,境界研究ネットワークが海外若手研究者の間にも一層拡充されることになります。併せて,グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」が編集する査読誌「Eurasian Border Review」への投稿も期待されます。