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経済学研究科 地域経済・経営ネットワーク研究センターが,
公開ワークショップ「制度生態系アプローチによる経済政策論の展開」を共催

 経済学研究科 地域経済・経営ネットワーク研究センターは,8月6日(月)午後1時から6時に百年記念会館大会議室で開催された公開ワークショップ「制度生態系アプローチによる経済政策論の展開」を共催しました。これは,経済学研究科 西部 忠教授(地域経済・経営ネットワーク研究センター研究員)が研究代表者である文部科学省科学研究費基盤研究(B)「制度生態系アプローチによる経済政策論の研究:進化主義的制度設計と地域ドック」により開催したものです。
 本公開ワークショップでは,共同研究グループが以下の2つの報告を行いました。
 A)「制度生態系と進化主義的制度設計:貨幣制度生態系と貨幣意識の事例研究」西部 忠,橋本 敬(北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科教授),小林重人(同助教),三上真寛 (経済学研究科専門研究員)
 B)「コミュニティ・ドック*:その概念・方法論と地域通貨を活用した事例研究」西部 忠,草郷孝好(関西大学社会学部教授),吉地 望(旭川大学経済学部教授,トポロジー理工学教育研究センター招へい教員(客員准教授)),栗田健一(横須賀市政策推進部都市政策研究所,慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)),吉田昌幸(上越教育大学大学院学校教育研究科講師),宮ア義久(小樽商科大学商学部学術研究員(地域研究会))
 その後,町野和夫(経済学研究科教授,地域経済・経営ネットワーク研究センター長),瀧澤弘和(中央大学経済学部教授),橋本 努(経済学研究科教授,地域経済・経営ネットワーク研究センター研究員),澤邊紀生 (京都大学大学院経済学研究科教授)の4氏が報告について討論を行い,最後にフロアを含む全体討論を行いました。
 進化経済学の視点に基づく制度生態系の概念や,政策論としての進化主義的制度設計やコミュニティ・ドックについて活発な議論が交わされました。

コミュニティ・ドック
 研究者が行う地域経済社会の総合診断情報を参照しながら,住民,企業,行政等からなるコミュニティが気づきや自己評価を通じて
 自らの価値観や地域の現状を自発的に変えていくという総合的政策手法。

報告する草郷関西大学社会学部教授(右奥)

報告する草郷関西大学社会学部教授(右奥)

フロアを含む全体討論

フロアを含む全体討論

(経済学研究科・経済学部)

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