国際本部では,平成23年度より海外の協定校,国際協力の現場,躍進する日系企業などグローバルなキャリアに関連する現場の経験を通して,語学研修や交換留学等の海外経験に挑戦することを促すファースト・ステップ・プログラム(FSP)を実施しています。第2回は交換留学促進に重点をおき,6つの異なる部局の学生16名が引率者とともに,8月25日(土)から9月9日(日)にかけて,フィンランド共和国を訪問しました。今年の6月には,同国に海外オフィスを設置しています。
参加学生は,本学の大学間交流協定校であるヘルシンキ大学とラップランド大学を訪問しました。ヘルシンキ大学では,キャリア・デザインの講義や日本航空(JAL)の協力を得て実施した日本のおもてなしやマナーについての講演会に参加しました。また,本学への留学を促進するためのプレゼンテーションを通して,同大学の学生と交流しました。ヘルシンキでは,その他に,国連大学世界開発経済研究所(UNU-WIDER),日本国大使館,日本貿易振興機構(JETRO),UPMキュンネメやRocla(ロックラー)などの民間企業を訪問し,現地で活躍する日本人スタッフからの講話を聞き,意見交換を行いました。
後半のラップランド大学では,同大学の新規留学生が参加するオリエンテーション・プログラムや講義に参加し,実際に交換留学したらどうなるかを模擬体験しました。また,同大学で日本留学に関心を持っているフィンランド人などを対象に,本学への留学を促進するためのプレゼンテーションを実施しました。その他の活動として,ラップランド大学のオウティ国際本部長をはじめ,同大学に留学している日本人学生や在ロヴァニエミの日本人など30名程度が参加して,一緒によさこいソーランを踊るなど,現地の学生や関係者との交流を深めました。
今回のプログラムでは,本学キャンパス内にオフィスを設置しているフィンランドセンター北海道事務所から,フィンランド文化や言語に係るオリエンテーションの実施にご協力いただきました。また,現地では,田畑伸一郎ヘルシンキオフィス所長が一部のプログラムに同行するなど,ヘルシンキオフィスの全面的な協力を得て,プログラムを滞りなく実施することができました。
本プログラムを通して参加学生は,フィンランドの協定校を含む交換留学に参加することを,セカンド・ステップとして実現するよう期待されています。
国際本部では,学生の皆さんに留学をより身近なものと感じてもらうため,様々な形で情報提供を行っています。メール(jryugaku@oia.hokudai.ac.jp)での留学相談も受け付けていますので,留学希望の学生にご紹介いただければ幸いです。