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保健科学院が独立行政法人放射線医学総合研究所と
大学院連携協定を締結

 12月1日(土),保健科学院は独立行政法人放射線医学総合研究所と大学院連携協定を締結しました。この連携協定は,教育活動,研究活動,社会貢献活動など,相互協力が可能な各分野において,双方が互恵の精神に基づき連携及び研究教育協力を推進し,その成果を促進することにより,我が国の放射線科学の発展・継承に寄与することを目的としています。
 また,本協定締結に伴い,保健科学院で最初の連携分野となる「重粒子医科学分野」が本年4月1日付で設置されます。この連携分野の特徴は,保健科学研究院と最先端の放射線科学研究を行っている放射線医学総合研究所との共同研究・研究交流が推進されるだけではなく,人材育成の推進の一環として,本学保健科学院博士後期課程の大学院生が放射線医学総合研究所で研究指導を受けることが可能となります。
 今回,協定を結んだ放射線医学総合研究所は,昭和32(1957)年に創設された放射線と人々の健康に関する研究開発に取り組む国内唯一の研究機関と言っても過言ではありません。千葉市稲毛区にある同研究所は,重粒子医科学センター,分子イメージング研究センター,放射線防護研究センター,緊急被ばく医療研究センター等で構成されています。今回の連携の核となる重粒子医科学センターは,国内で唯一の放射線治療専門病院であり,国内第1位の重粒子線治療の実績を誇る重粒子医科学センター病院を中心に,融合治療診断研究プログラム,次世代重粒子治療研究プログラム,先端粒子線生物研究プログラム,国際重粒子医科学研究プログラムを有しています。平成22年には国際原子力機関(IAEA)の協働センターに認定されるなど,国際的にも評価の高い研究機関です。
 連携分野の客員教員としては,放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院長の安藤 裕先生,重粒子線医科学センター融合治療診断研究プログラムリーダーの辻比呂志先生が着任されます。両先生は,放射線治療専門医としての豊富な臨床経験と研究実績をお持ちであり,保健科学院博士後期課程・保健科学コースにおける先進医療科学科目群の主任指導教員・副指導教員として,博士後期課程の大学院生を研究指導していただきます。また,授業科目として「重粒子医科学特講」を放射線医学総合研究所にて開講していただく予定です。
 放射線医学総合研究所での様々な共同研究,連携分野「重粒子医科学分野」での研究指導を通じた博士号取得を希望される方は,ぜひご連絡ください。よろしくお願いします。

研究指導のテーマ

安藤客員教授:医療情報の標準化に関する研究
臓器Registrationの画像処理及び放射線治療分布等に関する研究
辻客員教授:粒子線治療の臨床効果に関する研究
放射線治療における先進技術に関する研究

放射線医学総合研究所

放射線医学総合研究所

重粒子線がん治療装置

重粒子線がん治療装置

(保健科学院・保健科学研究院・医学部保健学科)

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