学位記授与式は,来賓,役員,学部長等の列席の下,北海道大学交響楽団による「エルムの鐘」の演奏の後開始され,水産学部を除く11学部の卒業生2,321名を代表し,各学部の総代へ学部長から学士学位記が授与されました。また,翌3月26日(火)に, 函館キャンパス講堂において水産学部卒業生218名を代表し,各学科の総代へ嵯峨直恆水産学部長から学士学位記が授与されました。
佐伯 浩総長は告辞の中で,まず,我が国を代表する企業の経営者や本学を含めた12大学の学長で構成された産学協働人財育成円卓会議において,日本を牽引する人材として,世界を舞台にリーダーシップを発揮して活躍できる「グローバル人材」と,既成概念にとらわれないアイディアやモデルで新たな価値や解を創出する「イノベーション人材」の養成が必要であるとの結論に至ったこと,また「グローバル人材」に求められる知識や能力として,(1)グローバルな世界を舞台に活躍できるタフネス,(2)多様な民族・宗教・価値観・文化に対する理解や適応力,(3)日本人としてのアイデンティティーをベースにしたグローバルな感覚と視点,(4)異質な集団の中で,自分の考えを適切に主張し,他者と協働し,能力を発揮できること,(5)主体的な思考力とリーダーシップ,(6)高い語学力・コミュニケーション能力,の6つが挙げられていることに触れ,是非このような知識や能力を持った人材を目指してほしいと述べました。
次に,大学院へ進学する方は是非,グローバル人材に求められるこれらの知識・能力を高める努力を,また社会人になる方は常に自らに課題を課し,「自学自習」により自らを高める努力を続けてほしいと述べ,最後に,卒業生に「これからの人生を,夢と勇気,崇高なる大志,そしてグローバルな視点を持って歩んでください。皆さんの前途に輝かしい未来が拓けていくこと,その未来を皆さん自身が切り拓いてくれることを信じています。」とのはなむけの言葉が贈られました。
続いて,北海道大学連合同窓会会長 數土文夫氏から卒業生へ向けて,「様々な困難に直面しても,「志」を貫き,道を切り拓こうとする精神は,どの時代においても共通するものとして,我々北大人に脈々と受け継がれていくべきものであり,「逆境や困難はあって必然だ」と考え,「焦ることなく大きな気持ちでこれからの人生を歩み出してほしい」との言葉が贈られ,その後出席者全員による「都ぞ弥生」の斉唱で式は終了し,最後に北海道大学応援団からエールが送られました。
![]() 告辞を述べる佐伯総長 |
![]() 祝辞を述べられる數土会長 |
![]() 応援団によるエール |
平成24年度修士・専門職学位・博士学位記授与式
平成24年度修士・専門職学位・博士学位記授与式を,学士学位記授与式終了後に,第2体育館において執り行いました(水産科学院については翌日挙行)。修士・専門職学位・博士学位記授与式では,役員,研究科等の長の列席の下,15研究科等の修士課程修了者1,418名を代表し,各研究科等の総代へ修士学位記が,また,法科大学院(法学研究科法律実務専攻)修了者70名,経済学研究科会計情報専攻修了者19名及び公共政策学教育部公共政策学専攻修了者24名を代表し,各研究科等の総代へ専門職学位学位記が,各研究科等の長から授与されました。
引き続き,17研究科等の博士課程修了者331名を代表し,各研究科等の総代へ,また,論文博士27名の各研究科等の代表へ,佐伯総長から博士学位記が授与されました。
この後,総長告辞があり,最後に北海道大学交響楽団の弦楽四重奏による「都ぞ弥生」の演奏で締めくくられました。
翌日の3月26日(火)には,函館キャンパス講堂において,水産科学院の修士課程修了者109名を代表し,各専攻の総代へ嵯峨水産科学院長から修士学位記が,また,博士課程修了者15名に対し,佐伯総長から博士学位記が授与されました。
学部・研究科等別の卒業者数,修了者数及び論文博士授与者数は下記のとおりです。
博士学位記授与者については,本号65頁に掲載しています。
![]() 学位記を受ける総代 |
![]() 水産学部応援団のエール |