3月11日(月),文部科学省庁舎前「霞テラス 中央ひろば」において「東日本大震災復興支援イベント〜教育・研究機関としてできること,そしてこれから〜」が開催され,本学は,主に「練習船おしょろ丸による水産系人材育成の支援〜宮古水産高校の乗船実習代行」をテーマに出展しました。
このイベントは,東日本大震災から2年を迎えるにあたり,文部科学省及び大学等の復旧・復興活動等を社会に紹介し,今後を見据えた支援につなげるための広報啓発イベントとして文部科学省が主催し,約50の国公立大学・研究機関等が出展したものです。
本学は,テレビ岩手のニュース番組で放送された映像を用いながら,震災により被災した岩手県の共同実習船「翔洋」に代わり,練習船おしょろ丸が平成23年10月3日から3泊4日で行った乗船実習の様子を紹介しました。この実習では,宮古水産高校海洋技術科の1年生38人,2年生11人,教諭2名及び翔洋の船長が乗船し,おしょろ丸教員の指導のもと,岩手県三陸沖での海洋観測,いか釣り・解剖,操船など多くの実習が行われました。同高の熊谷正樹副校長からは,「実習船を失い現場に出て実際に船に乗って様々な体験をすることができないでいた生徒が実習できるようになり本当に感謝している」との感想があり,また,生徒達からも「おしょろ丸に乗せてもらって実習できるのはすごくありがたい」という感謝の声が挙がっており,同実習の実施は水産系人材育成の支援に大きな役割を果たしました。
映像を用いた本学の展示は来場者の注目を集め,本学の復興支援活動を取り上げた広報誌「リテラポプリ」震災特別号や大学認定オリジナルグッズの「札幌農学校クッキー」などを配布したことで,多くの来場者が訪れ,盛況な展示となりました。
このイベントでは,下村博文文部科学大臣も会場全体を視察されました。本学のブースでは,川上 豊函館キャンパス事務部事務長がおしょろ丸の実習支援について下村大臣に説明するとともに広報誌等を手渡しし,本学をアピールしました。