国際本部では,平成23年度より海外の協定校,国際協力の現場,躍進する日系企業などグローバルなキャリアに関連する現場の経験を通して,語学研修や交換留学等の海外経験に挑戦することを促すファースト・ステップ・プログラム(FSP)を実施しています。第3回は,国際機関や民間企業など将来的なキャリア・デザイン,アジアの協定校への留学促進を考慮して,8つの異なる部局の学生20名が引率者とともに,2月16日(土)から3月2日(土)にかけて,シンガポールとタイを訪問しました。
シンガポールでは,文学研究科の部局間交流協定校であるシンガポール国立大学人文社会学部において,本学への留学と北海道観光のプレゼンテーションや英語による授業に参加しました。また,今年8月に同大学がアメリカのイェール大学と共同で開講するNUS-Yaleカレッジを訪問し,世界レベルでの学部教育の進め方を同カレッジの教員や学生との対話を通して体感しました。他にも,本学同窓生が活躍している佐藤工業やキッコーマン,日本貿易振興機構(JETRO)等を訪問しました。
タイでは,2つのグループに分かれて,本学の大学間交流協定校であるカセサート大学とチュラロンコン大学をそれぞれ訪問し,英語によるタイ文化や専門分野の講義体験,本学への留学や北海道観光のプレゼンテーションやよさこい踊りなどを通して,タイ人学生との交流を深めることができました。また,日系企業の味の素,電通,トヨタ,日本航空(JAL)バンコク支店客室乗員訓練センター,国連食糧農業機関(FAO)アジア太平洋地域事務所や,国連アジア太平洋経済社会委員会(UN ESCAP)等の訪問を通して,多様なキャリア・デザインの状況を実感することができました。本プログラムの参加学生は,帰国後,語学研修や交換留学など具体的な行動計画をまとめて,在学中にそれらの計画を実行し,セカンド・ステップに進むことが期待されています。
本プログラムは,平成25年度から,一般教育演習(フレッシュマンセミナー)「グローバル・キャリア・デザイン」として開講することになっており,より多くの皆さんに本プログラムに参加してもらい,留学を含む海外体験をより身近なものと感じてもらえるようさらに努めていく所存です。国際本部では,メール(jryugaku@oia.hokudai.ac.jp)または,個別の留学相談も受け付けていますので,留学希望の学生にご紹介いただければ幸いです。