国際本部では,「激動する世界と日本:国際協力のすすめ」と題して,本学農学部卒業生で,在スリランカ日本国大使館の特命全権大使である粗 信仁氏による講演会を6月10日(月)に百年記念会館で開催しました。
本学における国際協力の取り組みとしては,インドネシアでの泥炭・森林における火災の抑制に係る活動,ザンビアでの結核及びトリパノソーマ病や人獣共通感染症に関する活動,ブルキナファソにおける持続的な水・衛生システムの開発,エチオピアのシミエン国立公園における観光開発に関する活動などがあります。今回の講演会は,本学にとっても国際協力の重要性が増す中で,国際協力の第一線で活躍されている粗大使をお招きし,広く国際協力について講演していただくため,本学国際本部とJICA北海道が共催で開催したものです。
当日は,上田一郎理事・副学長及びJICA北海道の丹羽憲昭所長の挨拶の後,粗大使から,激動する世界とパワーバランスの変化に関する解説,またその中で日本はどのようにこの変化に対応しようとしているのか,国際協力はどのような役割を果たしうるのかについて,外交の現場からの視点を交えて講演を行いました。
本講演会には,国際協力に関心のある一般の方及び本学の学生・教職員・OBら115名が会場に押し寄せ,質疑応答の時間には予定時間を超過して積極的な討論が行われるなど,大変白熱した講演会となりました。また,参加した学生にとっては,グローバルな舞台で活躍する先輩から直接お話を聞くことができる大変貴重な機会となりました。