全学の主に若手教員を対象とした教育ワークショップを6月7日(金)・8日(土)の両日,奈井江町の農業構造改善センターを会場に合宿形式で開催しました。
このワークショップは,本学のFD(ファカルティディベロップメント)の一環として,平成10年度から毎年実施しているもので,平成19年度からは,春と秋の年2回実施しています。今回は「授業の質保証をめざして」をテーマに開催しました。本学の教員32名の参加があり,仮想的な授業科目を発案し,そのシラバスを作成することにより,教育の基礎を理解し,新しい教育手法を身に付けることを目指しました。
開催にあたり,新田孝彦 理事・副学長から挨拶があった後,「北大の全学教育と総合入試」,「教育における著作権とELMS」,「産学連携本部のミッションと活動」等のミニレクチャーを挟み,午後からは5グループに分かれ,シラバスを作成するメインプログラムに入りました。
このプログラムでは,課題の説明,グループ討論と成果の発表,全体討論をセットにして3回行い,シラバスを具体的に作り上げていく過程を通して,授業の目的・内容・評価方法の3つの基本的要素を体験的に学びました。
グループ作業は,討論進行係,記録係,発表係の役割分担を決めて進められ,設定された課題を次々と実施していきました。各グループでは,それぞれ工夫を凝らした授業科目に係るシラバスが設計され,発表の場では質問や議論が活発に行われていました。
最後に,細川敏幸 高等教育推進機構高等教育開発研究部門長から受講者へ教育ワークショップ修了証書が手渡されました。
参加者からは,「シラバスの作成方法が具体的に良く理解できた」,「授業で使える多くのアイデアを得られた」,「異なる分野の方と話すことで,全く異なった講義の切り口が見えて良かった」等の感想が寄せられました。