7月4日(木),大学文書館では,札幌農学校第24期生・元農学部教授である高松正信(1884-1974)の旧蔵資料を,昨年8月2日(木)に引き続き,ご令息の高松信夫氏よりご寄贈いただきました。
この度,受贈した資料は,(1)肖像写真3点(宮部金吾・森本厚吉),(2)集合写真31点(1900年代〜1940年代),(3)記念写真帖2点,(4)大喪に関する文書1点,(5)記念品3点(バックル・メダル),(6)寮歌集2点のほか,北大関係の冊子類です。
(3)には,北大創基80年にあたる1956(昭和31)年に,畜産学教室関係者が,歴代教授の高松正信・里正義・井口賢三・宮脇富に贈呈した写真帖があります。当時の畜産学教室・第一農場・中央ローンなどの構内写真も貼付されています。
また,(5)には,1907(明治40)年5月14日に開催された札幌農学校第25回遊戯会の記念メダル(直径2.4cm)があります。メダル表面には,Sapporo Agricultural Collegeの頭文字であるS(緑色),A(赤色),C(青色)がデザインされ,彩色がほどこされています。同遊戯会で,高松正信は「二人三脚」,「縄登旗取競走」で一等賞をとっており,後者の競技では「嶄新の枝,ヤッ!と架下に馳せつき,スルへと縄を登りて,名知らぬ国旗手にして貅猴の冠ならぬ名誉冠を戴きしもの,スポートマンとして人も吾も許せし高松氏」(『文武会会報』第51号,41ページ)と評されるほどの活躍でした。
大学文書館では,受贈資料を大切に保存すると共に,デジタル化を進めて写真画像を利用に供し,展示・資料見学会などで活用していきます。