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江差線最後の初夏

2013. 6. 30 江差線 江差〜上ノ国(江差町)
函館市の五稜郭から木古内町を経て江差町に至る江差線は,海あり山ありの風光明媚な路線である。五稜郭〜木古内の区間は北海道と本州を結ぶ幹線として機能しているが,木古内〜江差の区間は,JR北海道の鉄道路線の中で最も乗客が少ないローカル線である。過去に2度も廃止が検討されながらも生き長らえてきた路線であるが,北海道新幹線の開業を目前に控えた2014年5月に後者の区間が廃止されることとなった。写真は,江差港を望む丘の上から撮影したものである。残雪の消えた遊楽部岳と,青々とした日本海を背景に,木古内行きの単行列車が駆けて行く。このような初夏の風景は今年で見納めとなる。
情報科学研究科 准教授 山本 学