7月5日(金)医学部臨床大講堂において,本研究院主催の第1回国際シンポジウム(The First FHS International Conference: Evolving Health Sciences in Asia)を開催しました。昨年12月に部局間交流協定を締結したインドネシアのディポネゴロ大学/Dr.カリアディ病院,同じく同月に部局間交流協定を締結した台湾の台北医学大学,さらに国内より研究者を招待しました。
招待発表者はディポネゴロ大学/Dr. カリアディ病院からDr. Malia Mexitalia(小児科医,栄養代謝疾患コンサルタント)とDr. Rudy Handoyo(リハビリテーション部長),台北医学大学からはProf. Hung-Yi, Chiou(副学長・公衆衛生学部長)とProf. Chia-Chin Lin(看護学部長),そして筑波大学医学部から大橋 順准教授(人類遺伝学)の5名でした。栄養学,理学療法学,公衆衛生学,看護学,人類遺伝学といった,保健科学(Health Sciences)がカバーする広範な領域の研究者が集まりました。
伊達広行保健科学研究院長の開会の辞でシンポジウムは幕を開けました。笠原正典医学研究科長から祝辞をいただいた後,保健科学研究院及びインドネシア,台湾の協定校・大学病院の紹介を行いました(座長:山内太郎教授)。小休止の後,招待発表者と本研究院の若手教員が研究発表を行いました。研究発表は3つのセッションからなり,第1セッションはMedical Science/医科学(座長:山口博之教授)で,インドネシア,ディポネゴロ大学のDr. Mexitaliaと筑波大学の大橋准教授,本研究院の松尾淳司講師が発表しました。昼食休憩を挟み,第2セッションのNursing/看護学(座長:安積陽子准教授)では,台北医学大学のProf. Lin,本研究院の佐藤三穂講師と野口眞貴子准教授が発表しました。最後の第3セッションはRehabilitation and Public Health/リハビリテーションと公衆衛生学(座長:遠山晴一教授)と題し,台北医学大学のProf. Chiou,ディポネゴロ大学のDr. Handoyo,そして本研究院の寒川美奈准教授が発表しました。
いずれのセッションにおいても発表者,招待者,フロアの教員及び学生の間で活発な議論が展開されました。9名の研究発表を終えて,齋藤 健副研究院長の閉会の辞でシンポジウムは幕を閉じました。記念撮影の後,海外からの招待者は北大病院の視察ツアーに参加しました。国際交流部門の担当教員の尽力と北大病院の担当者の手厚いご協力のお陰で,病院ツアーは大変好評でした。
シンポジウムの興奮も冷めやらぬ中,前保健科学研究院長である小林清一教授から乾杯の発声があり,懇親会が始まりました。日本の伝統的横笛「篠笛」の演奏,大学院生の英語によるスピーチ,記念品贈呈,記念撮影と盛りだくさんでした。本学院生は,皆それぞれ自己紹介とシンポジウムの感想を堂々と英語でスピーチして頼もしい限りでした。予報では雨が心配されましたが幸い天気にも恵まれ,朝から晩まで大変充実した一日となりました。
末筆になりましたが,海外・国内の招待発表者,座長及び発表を引き受けていただいた保健科学研究院の教員の方々,当日及び準備にご尽力いただいた国際交流専門部会員及び事務の方々,ご挨拶をいただいた医学研究科長,保健科学研究院長,同副研究院長,前研究院長そしてのべ190名以上を数えた,シンポジウムに参加いただいた教員,大学院生,学部生の皆様に感謝申し上げます。