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文学研究科「書香の森」リニューアル,学内美術品の
展示スペースを設置

左は 和順文学研究科長,右は芸術学講座・北村清彦教授。
(後ろに展示されているのが,近藤七郎の風景画「街なみ」で,パリの風景を描いた作品です。)

リニューアルされた「書香の森」写真奥が絵画展示コーナー

リニューアルされた「書香の森」
写真奥が絵画展示コーナー

 文学研究科部のエントランスホールに「書香の森」と名付けられた空間があります。ここでは,文学研究科の教員が執筆した図書を展示するとともに,図書に関連する企画展示を行っており,平成20年度にこのスペースを設けて以来,文学研究科の広く多彩な研究を紹介する学術交流と知の発信の場となってきました。このほど,「書香の森」の改修を行い,9月24日(火)に丸谷知己農学研究院長をお招きしてオープニングセレモニーを行いました。今回の改修の主眼は,文学研究科・文学部のエントランスホールに相応しい空間を演出することと,絵画など美術作品を展示する企画展示のコーナーを新設することにあります。
 現在,本学には500点以上の美術作品が固定資産台帳に登録されていますが,その多くは来歴,作者,美術史的な評価や経済的価値などの詳細が不明です。また台帳に登録されていない作品が,各研究室や部局に埋もれている可能性もあります。文学研究科芸術学講座では,これらの「北海道大学所蔵美術作品」の存在を明らかにし,網羅的な調査を進めています。この調査の成果をリニューアルされた「書香の森」の展示スペースで紹介していきます。
 初回企画として,近藤七郎(1888-1936:札幌農学校農業経済科で学び,美術部黒百合会に所属した画家)の風景画「北大ポプラ並木」と風景画「街なみ」の2点を農学部よりお借りして展示しています。この展示は12月末まで行われ,その後は他部局の美術作品の展示を継続的に行っていく予定です。「書香の森」は,広く一般に公開されています。文学研究科のお近くにお越しの際は,お気軽にお立ち寄りください。書棚スペースには,著者からのコメント付きの近刊図書紹介の展示もあります。
 「書香の森」は文学研究科ウェブサイトにおいても紹介しています。
 URL: http://www.let.hokudai.ac.jp/archive/books/

(文学研究科・文学部)

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