部局ニュース

平成25年度文学研究科FD研修会

 文学研究科・文学部では,教員資質向上,授業改善などを目的として,随時,FD研修会を行っています。
 今年度は,近い将来,大学生(特に本学文学部学生)となる現在の高校生について,その気質や資質,能力や考え方などを知ることが,私たちが取り組むべき文学研究科・文学部における学生教育の始まりであるとの考えに立ち,現場の高等学校の先生から話を伺う機会を持ちたいと考えました。
 そこで,岩見沢東高等学校の橋村正悟郎先生を講師に迎えて,9月4日(水),午後1時から同2時15分まで,人文・社会科学総合教育研究棟W409室において,「北海道大学をめざす高校生を考える〜高等学校進路指導の立場から〜」と題してお話しいただきました。
 講師の橋村先生は,長年にわたり道内公立高校で教科指導,進路指導にあたられ,多くの北大生を育てられた実績をもっておられますが,ご自身も本学工学部卒業生でもありますので,母校である本学への忌憚のない意見も交えて,お話しいただくことを依頼しました。
 当日の研修会では,近い将来に本学の学生となる高校生の現状について,1.高校生の進路を取り巻く現状,2.今どきの高校生,3.本学の持つ魅力と期待などについて,橋村先生が収集した高校生の意識,受験環境の現状にかかわる高校現場でのデータをはじめマスコミや受験産業など各種の膨大で貴重なデータを駆使して,長年の現場経験と鋭い現状把握に裏打ちされた解釈で,高校生の現状や文学部教育への期待などをお話しいただきました。
 教職員48名の参加があり,日頃学生に対して感じていた事柄の確認や,一方ではこれまで知らなかった状況の把握もでき,最後には率直な意見交換も行われた貴重な研修となりました。
 本研究科・学部では,今後もこのような研修会を開催し,それを通してより良い教育研究環境の形成をめざしたいと考えています。
講演中の橋村先生

講演中の橋村先生

講演後の活発な質疑応答の様子

講演後の活発な質疑応答の様子

(文学研究科・文学部)

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