北海道大学病院の外来診療棟の北側に建築中だった外来新棟が,8月21日(水)に無事竣工となりました。外来新棟は鉄筋6階建て,建築延面積6,625uでは,1階は「腫瘍センター」及び「地域医療連携福祉センター」が,2階から6階に「歯科診療センター」が移転しました。歯科診療センターを医科診療棟と隣接させることにより,医科と歯科の連携を強化すること,さらに,腫瘍センターと地域医療連携福祉センターの機能の集約化によりがん診療連携拠点病院としての機能の充実を図ることができます。
この外来新棟の竣工を祝して,9月27日(金)に記念式典及び内覧会,28日(土)に小学生向け体験会及び一般向け内覧会を実施しました。
記念式典では,寳金清博病院長の挨拶に続き,山口佳三総長,富野 晃北海道歯科医師会長,藤田一雄札幌歯科医師会長から来賓挨拶の後,富野北海道歯科医師会長,藤田札幌歯科医師会長,山口総長,三上 隆理事・副学長,笠原正典医学研究科長,鈴木邦明歯学研究科長,寳金病院長によりテープカットが行われました。
9月28日(土)に開催された小学生向け体験会では,白衣を着て小さな歯医者さんになりきり,口腔内カメラを使って口の中の観察や撮影をしたり,歯型を採るのと同じ手順により石膏で手の型をとり,レリーフを作ったり,人型模型にセットされた人工歯(窩洞-形成されたもの)にユージノールという材料で仮封を施したりと,プチ歯医者さん体験を行いました。参加した小学生からは「楽しかった!」「またやりたい!」などの声が挙がり,指導した職員も初めての試みが成功したことに安堵した様子でした。
また,一般向け内覧会では,普段は入れない歯科の外来手術室や歯科技工室を内覧し,「持病を抱えているので市中の歯医者になかなか受診できなかったが,北大病院は安全に治療が受けられることがわかった」などの感想が寄せられました。
今後,歯科診療センターのますますの発展と,医科と歯科の連携がより一層推進していくことが期待されます。