北海道大学病院卒後臨床研修センターでは,10月5日(土)・6日(日),北海道大学病院管理棟ゼミナール室にて,第10回北海道大学病院指導医のための教育ワークショップ(指導医講習会)を開催し,道内各施設から42名の医師が参加しました。
新医師臨床研修制度が創設された平成16年度以降,研修医を指導する医師の役割はますます重要になっており,本院では毎年,北海道内の教育病院における指導医の資質向上と,適切な指導体制の確立を目指すことを目的として本ワークショップを開催しています。
今年度は,学外講師に安井浩樹准教授(名古屋大学医学系研究科)・川口篤也副センター長(勤医協中央病院 総合診療センター)をはじめ,院内6名の学内講師及び8名のタスクフォース(世話人)の教員が協力しました。
このワークショップは全12テーマのセッションに分かれており,各セッションでは「如何に上手に教えるか(teaching skill)」「経験を振り返るとは(Significant Event Analysis)」等のテーマに添った講義の後に,少人数制グループ討論・グループワーク・全体発表・ロールプレイ等を通して活発な討論が行われ,参加者同士が互いに学び合い,考えを深めました。
全日程終了後,本院卒後臨床研修センターの筒井裕之センター長より,参加者代表の北見赤十字病院耳鼻咽喉科 和田哲治先生へ修了証が手渡されました。
2日間という厳しいスケジュールを終えた参加者からは,「今まで漠然と行っていた行動に理論付けができた」「指導医としての意識の改革という意味合いの強いワークショップだったと思います」等の感想が寄せられ,実りある講習会となりました。