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農学研究院で平成25年度第1回FD研修会を開催

 農学研究院では,平成25年度第1回FD研修会「英語論文執筆&投稿 スキルアップセミナー」を,9月2日(月)午後3時から同6時に,農学研究院大講堂で開催しました。86名(うち教員49名,研究員8名,博士学生12名,修士学生12名,学部生1名,その他4名)が聴衆として参加しました。
 今回の研修は,英語論文の執筆・投稿について理解を深めること,実践的なスキル向上を目指して行われました。開会の挨拶では,丸谷知己農学研究院長が論文執筆への真摯な姿勢の大切さを自分の経験を交え示しました。講師は3人で,編集委員,出版社,科学英語校正専門の立場から英語論文執筆・投稿のスキルを教えていただきました。岩間和人教授は国際誌編集委員長経験の立場から,論文受付から採択に至る過程を,採択基準やジャーナル選択のコツ,ジャーナルインパクトファクターを上げるための工夫等も含めて解説いただきました。出版社からはシュプリンガー・ジャパン株式会社の田辺祐子氏が,学術情報の最新トレンドと電子書籍の活用事例について,近年のモバイル対応や執筆に便利なツール等と合わせてご紹介されました。Jeffrey Robens博士(英文校正会社エダンズ)は,論文執筆について,ジャーナル選択,要旨・論文・カバーレター執筆の基本形,査読の対応等,英語論文の執筆から採択に至るまでを効率良く行うための実用的なスキルについて講演されました。また,講演とは別途の企画として,個別英文校正指導も実施されました。英文要旨の添削指導を19名の方が受け,そのうち6名がRobens博士により個別に直接指導を受講しました。
 セミナー受講後のアンケートでは,受講者の大半が本セミナーを「今後の役に立つ」と評価しており,英語論文執筆・投稿のスキルアップに一定の効果があったものと思います。農学分野での本学の論文発信力は件数からも高く評価されているところですが,本セミナーを通じて,効率的な執筆により論文発信力の質・量の向上が図られ,よりよい学生指導が行われ,発信力の高い研究者・技術者が輩出されることが期待されます。
講演する岩間教授

講演する岩間教授

(農学院・農学研究院・農学部)

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