北の息吹

(7)

紅葉の鉄路を駆ける蒸気機関車

紅葉の鉄路を駆ける蒸気機関車

2005. 10. 10 函館本線 ニセコ〜昆布(ニセコ町)

 国鉄における動力近代化計画の完了に伴い,旅客・貨物列車を牽引する蒸気機関車(SL)は昭和51年に一旦姿を消した。その数年後に大井川鐵道や国鉄山口線でのSL復活運転が始まり,今では全国各地でSL観光列車が運行されている。北海道では,平成11年のNHK連続テレビ小説「すずらん」の放映をきっかけに,標茶町と静内町の公園に保存展示されていた2両のC11形SLが走行可能な状態に復元された。これらは現在,全道各地で観光列車の運行に充当されている。写真は9月〜11月の週末・祝日に札幌〜蘭越間を走る「SLニセコ号」である。ニセコ駅を発車した汽車が紅葉真っ盛りの鉄路を駆け抜けて行く。

情報科学研究科 准教授 山本 学

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