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秋から冬へ

2007. 11. 10 富良野線 美瑛〜美馬牛(美瑛町)
紅葉が去り木々も葉を落とす晩秋に紅葉(黄葉)のピークを迎えるのがカラマツ(落葉松)である。これは日本固有の落葉針葉樹であり,その純林は道内各地で普通に見られる。しかし,元々は北海道には分布せず,明治以降の開拓期に,長野県などの道外から移植されたものらしい。その黄葉は,寒々しくなりがちな晩秋の風景に彩りを添えてくれる。写真は富良野線の美瑛・美馬牛間で撮影したものだ。落葉した木々に黄葉のカラマツ林と雪を抱いた大雪山を背景に,富良野行きの単行列車が駆けて行く。カラマツの黄葉が終わる頃には,この辺りにも雪の便りがやって来ることだろう。
情報科学研究科 准教授 山本 学