理学研究院附属地震火山研究観測センターでは,12月11日(水),えりも高等学校(えりも町)において,防災教育を実施しました。
平成23年3月1日,理学研究院とえりも町は,防災教育,学術文化,地域振興,人材育成等の幅広い分野において連携,協力を深めることを目的として,相互協力協定を締結しました。今回の防災教育は,相互協力の一環として実施し,3年目を迎えました。
当日は,えりも高校3年生37名を対象に,谷岡勇市郎センター長による講義と定池祐季助教によるワークショップを行いました。谷岡センター長の講義では,えりも町周辺の過去と将来の地震・津波と最新の研究の動向を紹介し,生徒からは「地震がわかる技術の発達がすごいと思った」「そろそろ大きな地震が来るかもしれないとのことなので準備を万全にしようと思う」などの感想が寄せられました。定池助教によるワークショップでは,災害時の「正解」のない問いについて考え,生徒同士の意見交換を行いました。生徒からは,「震災が起きたら,もっと大きな決断をしなければならないのだと学び,自分にできる最善の決断をしたいと思います」「普段から地震や津波のときにどうしたらよいか考えなければと思った」などの感想が寄せられました。
本センターでは,今後もえりも町をはじめ,北海道各地で地域貢献を目指した防災普及啓発活動を継続していきたいと考えています。